ブルックリン第3の“熊”

ベア・イン・ヘヴン『ビースト・レスト・フォース・マウス』
2009年12月09日発売
ALBUM
ベア・イン・ヘヴン ビースト・レスト・フォース・マウス
グリズリー・ベアも絶賛するブルックリンの4人組。結成時はソロ・プロジェクトだったが、その後スクール・オブ・セヴン・ベルズのジェイムス・エリオット(現在は脱退)らを加えたバンド編成になり、07年に1stをリリース。本作は2年ぶりの2ndになる。そもそも中心人物のジョン・フィルポットは以前に実験的なエレクトロ・デュオで活動した異才で、スコット・ヘレンのツアー・メンバーも務めた経歴の持ち主。そんな縁もあってかソロ時代のEPはスコットのレーベルからリリースされたが、バンド編成以降も、シンセやエフェクトを駆使した音響造作とビート構築の多様性で魅せるテクスチャーがサウンドの基調となる。プログレやクラウト・ロック的な重厚さも醸し出す音像のスケール感と、それこそグリズリー・ベアから昨今のブルックリン勢にも通じるポスト・クラシックな優美さとエレクトロのポップなタッチ。ジョン以外も『Boadrum』に参加したり同地の前衛シーンと交流するなど腕利き揃いで、バンド・アンサンブルは創意に溢れる。なかでも、中盤のフリーキーな応酬とジョンの熱を帯びたボーカルで圧倒的な高揚を生むM2は出色。(天井潤之介)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on