全体的な印象としては『ハウル』の楽曲バリエーションの多彩さを、これぞブラック・レベル・モーターサイクル・クラブという暴風圏ギター・ノイズで描き出したという印象。いいとこ取りなのである。オープニングのタイトル曲は渋いタッチなのだが、その直後に猛り狂う2曲目のロックンロールで、思わずガッツ・ポーズしてしまった。“ザ・トール”というフォーキーなナンバーでは、女性の美しいハーモニー・ボーカルが重なってくるのだけれど、これ、リアの声だろうか。凄い武器になるぞ、これは。本作のアルバム・タイトルは、彼女に紹介されたエドガー・アラン・ポーの短編の中からピックしたそうだ。(小池宏和)
理想的な「新生」
ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ『ビート・ザ・デビルズ・タトゥー』
2010年03月17日発売
2010年03月17日発売
ALBUM
全体的な印象としては『ハウル』の楽曲バリエーションの多彩さを、これぞブラック・レベル・モーターサイクル・クラブという暴風圏ギター・ノイズで描き出したという印象。いいとこ取りなのである。オープニングのタイトル曲は渋いタッチなのだが、その直後に猛り狂う2曲目のロックンロールで、思わずガッツ・ポーズしてしまった。“ザ・トール”というフォーキーなナンバーでは、女性の美しいハーモニー・ボーカルが重なってくるのだけれど、これ、リアの声だろうか。凄い武器になるぞ、これは。本作のアルバム・タイトルは、彼女に紹介されたエドガー・アラン・ポーの短編の中からピックしたそうだ。(小池宏和)