大化けしていくのでは?

MGMT『オラキュラー・スペクタキュラー』
2008年07月02日発売
MGMT オラキュラー・スペクタキュラー - オラキュラー・スペクタキュラーオラキュラー・スペクタキュラー
ジャケの格好を見て「不思議系アヴァン・バンド?」と思うかもしれないけどそんなことはなくて、こういう「ポップ・バンド」がアメリカから出てくるのは嬉しい驚き! どインディなポップ・バンドなら今も昔もたくさん出てきてはいるし、サウンドこそ違うものの同郷のアニコレと「ポップ」のベクトルが少し似てもいる。でも、何というかスケールが大きいのだ。しかも、メンバー5人(フロントマンは髭と美少年の2人)でお揃いのマントなんか着てあっけらかんとやっているところがいい。オープニングで歌われるのはロック・スター幻想だけれど、「そんなものもう存在しないんだよ」と表情を崩さずに淡々と示すさまには、サウンドも格好も違うがインターポールを思い出した。裏声で歌われるM4の歌詞「Ooh girl、デンキウナギみたいに感電させて!!」はもはや反則。敢えて言うならばエレクトロニック・サイケ・ポップ(オブ・モントリオールの前座も経験済み)だが、グラム、ブリットポップ、ディスコetc気が遠くなるほどのリファレンスに裏打ちされた、どこまでも伸びていくバンドだと思う。サマソニが本当に楽しみ。(羽鳥麻美)
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