かっこいいぜ、楽しいぜ

YO-KING『楽しい人は世界を救う』
2010年10月13日発売
ALBUM
YO-KING 楽しい人は世界を救う
7月にミニアルバムをリリースしたYO-KINGの約3年半ぶりとなる待望のフルアルバム。YO-KINGはこれまでロックやポップスのフォーマットを独自に押し広げながら、時に過激とも言える自身の価値観を歌に乗せて表現してきた。しかし今作ではそのYO-KING節を攻撃性ではなく、《君が楽しそうにいるのなら ぼくも元気が出るよ》という、人とのコミュニケーションを通した真っ当な幸せにわかりやすく託し、とても潔く歌っている。フォークが融合した軽快なポップス、ギターリフが響き渡るブルージーなロックンロールや壮大なバラードなどバラエティ豊かなメロディと、ブルースハープや鍵盤の美しい音色が織り交ぜられた、とてもカラフルな楽曲。人生観や愛する人への想いを綴った詞。そして伸びやかで声量感溢れる自然体の歌声に、ワクワクしたり、穏やかになったり、心が多幸感で満たされて自然と笑顔になってしまうのは、長年音楽を鳴らし続けてきたYO-KINGの詞曲を手がけるセンス、演奏力、歌唱力の賜物である。今作はそんなYO-KINGのかっこよさと楽しさが詰め込まれた快作。最高です。(奥山華代)
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