パンクスプリングにも出演が決まっているこのプリティー・レックレス。出演者リストを見て「?」と思った人もいるかもしれないが、その正体は、『ゴシップガール』への出演でここ日本でも注目セレブのポジションを確立しつつあるテイラー・モムセン(弱冠17歳)率いるバンドだ。ときくと、タレントの片手間なんて思われそうだが、これがなかなか格好いい。9歳のとき父親に連れて行かれたホワイト・ストライプスのライブを観て音楽に目覚めたというテイラーだが、このデビューアルバムで鳴らされるのはまるでホールを思わせる女傑ロックンロール。とはいえ制御不能なオルタナ/グランジ路線ではなく、ハード・ロック的テイストやゴシックな様式美も採り入れた、バランスの取れたスタイルで、『ケラング!』などのメディアも高く評価している。思春期ならではの不安定さが炸裂する歌詞の世界もあいまって、ザ・等身大な魅力を振りまいているが、なんといってもこの声は武器になる。抜群のスタイルと生意気な可愛さが加わり、圧倒的なカリスマを放っている。「次世代ガール・アイコン」というのも頷ける、新世代ロック・アイドルの誕生。(羽鳥麻美)