結論から言うと、好きだ、この兄弟。ナッシュヴィル出身の2人組、ジェフ・ザ・ブラザーフッド。兄でギターのジェイクと、弟でドラム&ヴォーカルのジェイミンというノー・エイジ的な極小のバンド編成なのだが、鳴らすのはシンプルな爆音のガレージ・パンク。しかしまずは公式サイトでもユーチューブでもいいから、ふたりがライヴしてる姿を観てほしい。なぜか弟の名前「ジェイミン」が大きく書いてある兄貴のギターには、どういうわけか弦が上3本しか張ってない。弟がぶっ叩くボロいドラムセットには、「ジェフロ・タル」というダジャレが堂々と書いてある。これじゃほとんどバカだろう。しかし、そのローファイな轟音は一瞬で観客をロックする威力で、なおかつメロディーは全曲キャッチー&ポップ。そしてひ弱なホワイト・トラッシュみたいな外見とは裏腹に、あ・うんの呼吸でいたわり合うふたりは、なんだかとってもカワイイのである。今作はアルバム2枚目で、音はジャンクながら何の衒いもないポップさが笑えるほど清々しい。ジャック・ホワイトもジェイ・Zもすでに彼らをお気に入り。生で早く観てみたいな。(松村耕太朗)