ブラン・ニュー・ザ・デイ ザ・デイ『デイ・ハズ・カム』2008年08月27日発売 デイ・ハズ・カムグループよりソロとして活動するアーティストが増えつつあるヒップホップ/R&B界に気になるトリオが登場。それぞれプエルトリコのバックグラウンドがあるふたりのMC(うちひとりはピアノも弾きまくる)と女性シンガーによるザ・デイ。自身のHPに「フージーズやブラック・アイド・ピーズに続き、アーバン・ミュージックに新たなる風穴を開けるグループ」と紹介されているように、日本人の琴線に触れやすい、ソフトでオーガニックで洗練されたヴァイブに満ちたニューヨーク発の新星である。そんな彼らの特徴はなんと言ってもラティーノらしい灰汁の強さ。それぞれも充分に個性的というのに、そんな3人が合体して鳴らす、ヒップホップ/R&B/ソウルとラテン/カリビアンが融合したハイブリッド・サウンドはクソ暑いサマーヒートにピッタシである。しかもスペイン語で歌ってたりするからなおさらだ。とはいえ、その陽気なヴァイブとは裏腹に、プエルトリコにおける人種差別などの社会問題を題材にしていることこそが、彼らのリアル。ティンバランドやJRロッテムも本作でいい仕事してます。(内田亮) 2008.08.25 04:00