先行シングル“Place to Try”で、遂に日本語で唄うことに踏み込んだTOTALFAT。ターニングポイントなどという生易しい言葉では形容できない覚悟を感じとったが、その気迫は今作にも漲っている。新たな一歩を踏み出すために原点を見つめ、バンド本来のグルーヴを。そんなトライアルの記録がここには刻み込まれている。だから、《君はひとりじゃない/涙こえて/君と進んでいこう》と唄う前述の“Place to Try”も、《涙堪えて飲み込む言葉なんて/(略)/心臓に落ちて傷になるから》と唄う“Just Say Your Word”も、自分たちを奮い立たせるメッセージとして響く。彼らはそれをど真ん中のメロコアサウンドにのせることで、ピュアなエモーションを取り戻そうとしたのだ。試行錯誤は見事に華を咲かせている。全編に漲るテンションとポジティヴなメッセージ。“PARTY PARTY”みたいなパーティーソングやエモーショナルに歌い上げるバラード、メタリックなナンバーもあるヴァラエティ豊かな全12曲にはメロコアバンドとして最高のフォームにいたったバンドの歓喜が溢れている。4人の底力をみた。(塩澤淳)