妙にコンセプチュアルに作り込んできたら、ってのがわずかな不安だったのだが、そんなことはまったくなくタイトル・トラックの1曲目からしなやかな勢いで突き進んでくる。ケルティックな要素を適度に埋め込みつつどこか懐かしく感じさせるのが巧いのだが、計算したり凝りすぎたりしない天然感が常に流れているのが彼らの最高にいいところで、一つのメロディが自然に次のメロディを呼び出していくのがよくわかる。グループの中に溜まってくる熱を隠さず突き進む曲があるかと思えば、じっくりじっくり歌い込むバラードがあったりと、前作以上に振幅は大きく、その描写力は当然のように上がった。さらになんとも言えない大物感がそこかしこから噴き上がっても来てコールドプレイの駆け上がっていく頃を思い出させたりもする。
あー、早く観たい。(大鷹俊一)