「私を生きる」ための生命讃歌

SEBASTIAN X『POWER OF NOISE』
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ALBUM
SEBASTIAN X POWER OF NOISE
セバスチャンが今までで一番「生きる」ことにまっすぐに向き合い、生まれたのがこの『POWER OF NOISE』だと思う。《なんとなく生きて/終わっていくなんてごめんだわ》(“MY GIRL(姫君へ捧ぐ)”)《始めますかデストロイ!》(“DNA”)と永原真夏(Vo)が退屈をぶったぎるように歌う姿に、もう迷いはない。自分は何者なのか?と逡巡する青い季節は過ぎ去り、私が私であることを祝福し、ひとりの女性として世界へ歩き出そうとしている――その意志が10曲すべてに刻印されている。しかし大人になったからといって、自分を飾りたてて転げそうなピンヒールでアスファルトに立っているのではない。少女の純粋さと夢見る熱い気持ちを胸に残しながら、裸足でしっかと土をつかみまっすぐ前を見て立っている、そんな力強さがある。生きていることを実況する《聞こえるかい?/60兆の細胞のオーケストラ》(“DNA”)という歌と呼応し、バンドの音色は体内でドクドクと流れる血潮のように躍動感に溢れていて感動的だ。夏の太陽みたいにあなたを照らす、セバスチャンからの生命讃歌。(小新井知子)
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