これぞ、LAミュージック

ハイム『デイズ・アー・ゴーン』
2013年10月02日発売
ALBUM
ハイム デイズ・アー・ゴーン
親と一緒に幼い頃から家族で音楽活動をしてきたLA出身の3姉妹、ハイムだが、そのときプレイしていた70年代のロックやモータウンの影響は昨年から連続でリリースされたEPには濃く出ていた。今回のアルバムはさらにプロデューサーの色が強く出ていて、だから彼女たちが大好きなTLCやデスティニーズ・チャイルドのモダンR&Bというより、〝ポップス感?がより強調されているのが楽しい。もはやバンド・サウンドではない曲もあり、まさに2013年ならではの、〝なんでもあり?な感性が詰まったアルバムである。

これについて、今月号のVIR対談で自分は、男ほど面倒臭い自我やポリシーに縛られてない女性アーティストだからかもと述べたが、よく考えてみると、この無頓着な感覚は実にLAらしいのである。大都会というのにニューヨークやロンドンのような強い個性はなく、わりと自由気ままに日々を送る住民が多く暮らすあの街の空気をこの作品は素晴らしくとらえている。ベックの初期作品に通じる風通しの良さと、 車社会ならではの〝ラジオ感覚?によるミクスチャー。うん、まさしくこれはLAミュージックである。(内田亮)
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