奇跡のトリプルタイアップシングル完成!
アルカラに今何が起きているのか!?(2)
曲作り中も、「これめっちゃええやん!」って言ってたのに、10分後くらいに「……全然この曲おもろないな」とか言い出したりする
――きっと、世の中の裏をかいていくとか、リスナーの裏をかいていくとかよりも、まず何より「自分自身の裏をかいていく」っていうのが重要なんでしょうね。
稲村 いいこと言っていただきましたね、ありがとうございます! 僕は僕の裏をかいていきます!
下上 (笑)。でも、それは言われてほんますごいわかりますね。曲作り中も、「これめっちゃええやん!」って言ってたはずやのに、10分後くらいに「……全然この曲おもろないな」とか言い出したりするんですよ。「こいつほんま同じ人間か?」っていうぐらい(笑)。
稲村 なんか、飽きるよな。常に同じ感動ってさ、絶対ないやん? 慣れてくるからさ。ゴッホじゃないけど、描き上げた途端に自分の絵が気持ち悪くなるとか……まあ、次に作品を作っていく人間として、そこに満足はできひんし。満足できひんかったら、音楽って絵じゃないんで、ありがたいことにもう一回やり直せるし、曲の形を変えていけるじゃないですか。それは音楽の面白いところ、生きてる、ライブっていう、本当に魅力的なところやと思うんですよね。せっかくそこに携わらせてもらってるんで、常にそういうところにいたいですよね。「決まったところから外れない音楽」っていうんじゃなくて、「外していって、それをうまく正解にしていく」っていうか。
――その「誰も行かないところへ」っていうのが、今では「他の誰かへのアンチ」の結果ではなくて、自分たち自身の自然体になってるっていうことが、話を聞いててだんだんわかってきました。
稲村 ありがとうございます。昔はほんまね、「あいつはあんなんやからあかんねん」ってめっちゃ言うとったよ。でも、めっちゃ狭かったし、実際そこを否定してる時点で、自分の器も大きくならなくて。で、ある時期からね、それを僕に言ってくれる人がいて。「お前、そうやって人を否定して自分を成り立たしとるやろ?」って言われて、ああ、ほんまやなあと思って。そこから、全部好きになろうとしたんですよ。そしたら……ハードコアの怖い人とか、刺青ブワーッて入ってる人ばっかりと一緒にライブやる日があったんですけど、こっちが気にして好きになったら、向こうも好きになってくれるんですよね。で、打ち上げ終わった頃には「またやろうや!」みたいになっとるからな(笑)。そこが音楽を作っていく上での、実は原動力やったりして。「あの人らとまたやりたいから、あの人らが『カッコええ!』って思う曲書こう」とか。そういう原点に立ち返っていったら……「モテたいなあ」とか、「ギター持って歌ったらモテるんちゃうか?」みたいなところを一番最初、中学校の時とか思ってたと思うんですよ。「これでみんなが笑顔になって」みたいなところじゃなくて、「目立ってええんちゃう?」って。そのためには練習せなあかんな、練習するんやったらどんな練習せなあかんな……って、やることがどんどん網目状になっていって、つい忘れそうになるんですけど、その一番最初のところが今また蘇ってきて……だからちょっと、モテます! 今から。はい(笑)。
下上 え? モテるために頑張る?
稲村 頑張る。15年目にして、モテるために頑張る!(笑)。男にも女にも……いや、女性にモテよう!
下上 (笑)。
変化していって、結果それが成長になればラッキー、みたいな感じ
――でも、さっきの対バンの話もそうですけど、決して「自分たちの居心地のいいホームグラウンドを作って安住する」っていうバンドではないですからね。
稲村 そうなんですよね。そうすると、それに飽きちゃうんですよね。だから、常に変化したいなっていう。それが成長であればいいなっていう。「成長しよう!」っていうよりは、変化していって、結果それが成長になればラッキー、みたいな感じなのかなって。
――今回のシングルで言うと、“LET・IT・DIE”みたいな「ザ・カッコいい」感じの方向性で推し進めようと思えば全然できるだろうし――。
稲村 そうですね。全然できると思いますし、そっちのほうが向いてると思います(笑)。
――“怪盗ミラクル少年ボーイ2”みたいなエモーショナルなナンバーを作り続けるバンドにだって、なろうと思えばなれるはずなんですよ。
稲村 そうですね、はい。
下上 向いてないことばっかりやろうとしてる(笑)。
――ただ、そうやって自分たちのレールを1本にしちゃうと、自分が一番面白くないんでしょうね。
稲村 それですね。音楽ってやっぱり、「答え」がわからない部分と、合ってるからいい部分と、両方あるじゃないですか。なんかその、「答えにならない」っていうか、感覚で「なんかいいな」っていうところに、子供って一番忠実なんかなって思うんですよね。「あいつが好きやから好きとか関係なく、自分が好きやから」っていう、一番原点のところに向けて曲を書けた今回のタイアップって、すごくありがたいタイミングで話をいただけたなって思うし。どんだけ応えられたかはわからないですけど、それに対して反応していただける方がいるっていうのは、やっててよかったなって思いますね。
――ものすごくキャッチーな謎というか、カラフルな迷路というか、そういうバンドの在り方が、“炒飯MUSIC”を生んだっていうことがわかった気がします。というか、「ザ・カッコいいバンド」になりたい人たちだったら、そもそもアルカライダーを召喚したりしないですよね。
稲村 もう、わけわからんことしまくってますね。なんでそんなこと思いついた……あ、いや、あれは俺らじゃないから(笑)。
――今回はアルカライダーの“怪盗ミラクル少年ボーイ”の後を継いで“怪盗ミラクル少年ボーイ2”を作ってるわけですが。
稲村 そうですね、「後はお前らがやれ」って言われて(笑)。サビのメロディ、そのまま使いました。
下上 パクりました(笑)。
稲村 案の定、『怪盗ジョーカー』チームの人に「やっちゃいましたね!」って言っていただけたんで。逆に、「サビで同じ感じのフレーズを使ってるのがよかったです」って言われて。こっちはギミックっていうか、何ならレコーディングの時に「こっちでええんちゃうか?」みたいな感じで……それこそ「え、そんな技使っていいん?」って、ちょっとザワついたよな?(笑)。「え、大丈夫なん?」「いや大丈夫やって。あかんかったらもう一回やろ」って。
下上 裏技みたいな感じやんな。
稲村 あえての裏技みたいな感じなんですよ。公式通りじゃないことをに対して、それを公式にしていくことがすごく面白かったし。言ってみてよかったですね。
――(笑)。アルカラの「まっすぐでも謎」っていう感覚が、子供も大人も含めて広がっていく絶好の機会になったと思いますね。
稲村 ありがとうございます。子供は嘘つかへんから、ありがたいですね。子供が「いい」って言ったものを、みんな「いい」って言うようにしよう!……って、それはそれで難しくなるな(笑)。
ミュージックビデオ
リリース情報


『炒飯Music』
2016年11月23日(水・祝)リリース
初回限定盤:CD+DVD VIZL-1085 ¥1,800(税抜)
通常盤:CD VICL-37235 ¥1,200(税抜)
・CD(初回限定盤・通常盤 共に同内容)
1. 炒飯MUSIC フジテレビ系TVアニメ『ドラゴンボール超』エンディングテーマ曲
2. 怪盗ミラクル少年ボーイ2 TOKYO MX/キッズステーション/BS11放送 アニメ『怪盗ジョーカー シーズン3&4』オープニングテーマ
3. LET・IT・DIE PS4『LET IT DIE』公式参加ソング
4. 炒飯MUSIC カラオケ
5. 怪盗ミラクル少年ボーイ2 カラオケ
6. LET・IT・DIE カラオケ
・初回限定盤DVD
ネコフェス2016 -KUDAKENEKO ROCK FESTIVAL 2016-
What's ネコフェス2016
ライブ情報
「こ・れ・で・も・か!!TOUR 2016 -東名阪-」
2016年11月28日(月)WWW X(ワンマン)
2016年11月30日(水)名古屋 APOLLO BASE w/ 菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)
2016年12月2日(金)名古屋 HUCK FINN w/ LOSTAGE
2016年12月4日(日)名古屋 CLUB ROCK'N' ROLL w/ ヒトリエ
2016年12月5日(月)名古屋 CLUB QUATTRO(ワンマン)
2016年12月8日(木)大阪 KINGCOBRA w/ UNCHAIN
2016年12月9日(金)大阪 十三ファンダンゴ w/ クリトリック・リス
2016年12月12日(月)梅田 CLUB QUATTRO(ワンマン)
2016年12月13日(火)心斎橋 Music Club JANUS w/ chaqq、folca、大石昌良
2016年12月15日(木)下北沢 CLUB251 w/ POLYSICS
2016年12月16日(金)新宿 ACB w/ SHACHI、POINT-UP
2016年12月18日(日)下北沢 SHELTER w/ tricot
2016年12月19日(月)渋谷 CLUB QUATTRO(ワンマン)
※2016年10月29日(土) 全公演チケット一般発売開始
「やってっかTOUR2017~まぁ、やってくでしょうね!~」
2017年1月7日(土)金沢 vanvan V4
2017年1月9日(月祝)新潟 CLUB RIVERST
2017年1月12日(木)仙台 MACANA
2017年1月14日(土)札幌 Sound Lab mole
2017年1月19日(木)静岡 Live House浜松窓枠
2017年1月21日(土)和歌山 GATE
2017年1月22日(日)奈良 NEVERLAND
2017年1月26日(木)水戸 LIGHT HOUSE
2017年1月28日(土)高崎 club FLEEZ
2017年1月29日(日)松本 Sound Hall a.C
2017年2月2日(木)京都 KYOTO MUSE
2017年2月4日(土)山口 LIVE rise SHUNAN
2017年2月5日(日)広島 SECOND CLUTCH
2017年2月9日(木)宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-02
2017年2月11日(土祝)郡山 HIP SHOT JAPAN
2017年2月12日(日)盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2017年2月18日(土)米子 AZTiC Laughs
2017年2月19日(日)岡山 PEPPER LAND
2017年2月22日(水)福岡 DRUM Be-1
2017年2月23日(木)長崎 DRUM Be-7
2017年2月25日(土)熊本 B9.V1
2017年2月26日(日)鹿児島 SR HALL
2017年3月4日(土)高松 DIME
2017年3月5日(日)高知 X-pt.
2017年3月7日(火)松山 サロンキティ
2017年3月8日(水)徳島 club GLINDHOUSE
提供:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
企画・制作:RO69編集部