ROCKIN'ON JAPAN INTRODUCTION
斉藤和義

斉藤和義

LAレコーディング、そして最新作の

「気持ち良さ」の理由を語る

斉藤和義の新作『風の果てまで』は、とてもシンプルで饒舌なアルバムだ。盟友の名ドラマー、チャーリー・ドレイトンとの共作を受けて開かれた斉藤和義のモードが楽曲の「気持ち良さ」として、極上のサウンドで鳴らされた傑作となっている。自身初となるLAレコーディングのエピソードから、歌詞へのスタンスの変化まで語った『ROCKIN'ON JAPAN』12月号(10月30日発売)より、一部発言をお届けする。

インタヴュー=小栁大輔 撮影=富永よしえ

またひとりで多重録音でやるのは結果が見えてるなと思ったし。YO-KINGとかは「いやもう最近は手癖上等でやってるよ」とか言うんですけど(笑)。チャーリーとやればいつもの手癖も全然違う聞こえ方になるだろうしと思ったら、デモもいっぱい出てきて。最初から歌を作るって感じの気分だったんですかね

よりシンプルにしたいなっていうか。(チャーリーの)ツアーの時もギターとふたりだけの曲もあって、それでもいけちゃうなってくらいだったから。このグルーヴが薄まるのが嫌だったし、「核になってるところはこれですよ」っていうのが全面に見えるミックスにもしたいと思った。それのほうが新しいとも思ったし

“時が経てば”のテーマは10年以上前からあったんですけど、最初はもっと殺伐としてて。そのへんはもうちょい救いのある感じで書き直しましたね。どの曲も基本的には自分が気持ち良くて自分が好きかどうかだけだけど、言いたいばっかりなのももういいやっていう感じもあってね。救いが欲しいなっていう

結局、ただ世の中なんてクソつまんねえって言っちゃうんじゃなくて、ちゃんとそうじゃない人たちだっていっぱいいて。救いもいっぱいある世の中なのに、それをそんなに否定しちゃだめでしょって思ったりもして

歌ってて気持ち良けりゃ、別に意味なんかあろうがなかろうがそれでいいやと思ってたのもあるし。もっと別の言い方もあるだろうなと思ったりする曲もあるけど、でもパッと出てきたのがそれだったんだし、もうそれをこねくり回さなくていいやって

続きは2015年10月30日(金)発売のロッキング・オン・ジャパン 12月号で!

  • ROCKIN'ON JAPAN 2015年12月号

最高傑作『YELLOW DANCER』が生まれるまでのすべてを語る

  • 最高傑作『YELLOW DANCER』完成! 星野 源が2015年に放つダンスと生命力が漲る大名盤のすべてを語る
  • 雑誌コード:09797-12
  • 発売日:10月30日
  • 定価(税込):定価710円(本体657円)
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