

最新作『新宝島』からクラブイベント、
そして次のアルバムまで語る!
映画『バクマン。』の主題歌として書き下ろされた“新宝島”は、サカナクションの物語にとってきわめて重要な意味をもつ楽曲である。9月30日発売の『ROCKIN’ON JAPAN』11月号では、山口一郎のインタヴューを掲載。『バクマン。』の劇伴&主題歌プロジェクト、カップリング&リミックス集のリリース、クラブイベント「NF」、その名を冠したレーベルの設立――“新宝島”を中心にすべてがつながったひとつの物語を、山口は丁寧に語ってくれた。ここでは本誌発売に先駆け、撮り下ろし写真と山口の発言をお届けする。
『バクマン。』の劇伴と主題歌を書くってことはある種、外に向かって一緒に跳ねるタイミングだなっていうのもわかってた。だからこの曲をきっかけに、すごいライトな感覚でサカナクションの再スタートの曲にしたいなっていうのは、だんだん強く思い始めていきました。でもまさか、ここまで再出発感のある曲になるとは思わなかったです
実は“新宝島”の歌詞を書くために「NF」を始めたんですよ。今回みたいに外に向かって音楽をつくることに対する動機を自分たちが持たないと、この歌詞は完成できないんだなって考えてたんですよ。それは何なのかなと思った時に、自分たちの音楽の楽しさを現実的に伝える空間ってつくったことないなと思って
どっか難しく考えるところが自分たちの良さだったし、真面目に音楽と向き合っていくってことでそれが表現になっていってたけど、ある種、リスナーを信用したというか。もう無作為じゃなくて、ちゃんと自分たちの音楽に反応してる人たちに対してどうつくるかとか、具体的になってきた分、楽になってきた気がします
今まで以上に自分の存在がよりリスナーになってった気がする。自分が普段聴いてる音楽をつくってる人が全然普通の人なんだってことを感じることで、音楽の見方が変わったりもするっていうか。自分があえてそうしてるんじゃなくて、自然とそうできてるっていうこともすごくいいなと思いますけどね
今までは目隠しして、どこに的があるのかわかんなくてずっとダーツを投げ続けてる感じだったけど、今はちゃんと的が見えてる。この曲からほんとに僕の言葉という部分に対する矛先も決まったのと同時に、サカナクションとしての次の道が見えてきた気はします
続きは2015年9月30日(水)発売のロッキング・オン・ジャパン 11月号で!
- ROCKIN’ON JAPAN 2015年11月号
初の表紙巻頭! 半生を解き明かす2万字インタヴュー!
- 巨大な才能といち人間としての心が重なり合った傑作『Bremen』をリリースする米津玄師。2万字インタヴューで、謎のベールに包まれた半生を語る。孤独だった天才は、いかにして孤高の表現者になったのか——―。初の表紙巻頭特集で解き明かされる「米津玄師」のすべて
- ●雑誌コード:09797-11
- ●発売日:9月30日
- ●定価(税込):定価617円(本体571円)