歌でリアルを紡ぐ新存在が羽ばたく!1stシングル『彼に守ってほしい10のこと』インタヴュー

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現段階で言えるのは、凄まじく恥ずかしいんですけど……家族みんなが幸せに死んでいけたらいいなと思ってます

──そしてカップリングの“ダラダラ−demo−”っていう曲、これも非常にユニークでいい曲ですよね。シンプルな展開なんだけど、夏の倦怠感を上手く表現した曲で。

「ありがとうございます。売れるとか売れないとか関係なく、私自身はこういう曲がすごく好きなんですね。ピュアな気持ちで作りたい歌っていうのは、実はこういう曲なんですよ。むしろこれは、一番ロマンチックなものを書こうと思って書いていた曲です」

──しかも、どこか肉体関係を連想させるような曲でもあり。

「そうですかね?(笑)」

──こういうリアルをちゃんと歌にしていきたいっていう気持ちが強いんですか?

「私はそれこそ、こういう“ダラダラ”みたいなアルバムを作りたいと思っているんですね。こんな曲が13曲ぐらい入っていて、アレンジも全部自分でやって、フルアルバムにしたいっていう夢がひそかにあるんですよ。情景描写で、なんかいいなあとかなんか思い出すなあとか、その瞬間が永遠に残るような感じがすごくロマンチックだと思っているんで。これは曲が書けなくなった時期に、新たに作り始めた曲たちのひとつなんですね。で、昔、スピッツの草野さんが『自分は死とセックスについての歌しか歌ってない』っていう話を聞いて。私、草野さんすごく好きなんですけど、つまるところそうやなって思って。私なりにそれを切り取って書いていこうと思った曲なんです。私の書き方では書いているけど、押し付けがましくなく届けば、そこにある意味がある感じがしちゃうので、個人的にはしっくりきている曲なんです」

──ちなみに毎回女性アーティストに訊く質問なんですけど、自分の歌声は好きですか?

「歌声? ちっちゃい声で歌ってるのは好きですね」

──大きな声は嫌なの?

「うるさいでしょう(笑)」

──どういうこと?

「一生懸命やることで感動させる人、あんまり好きじゃないんですよ。今の私のライヴとかでも、一生懸命やることで、みんなが感動して泣いてくれたりするんですよ。それはひとつの要素ではあるんですけど、そうじゃなくて単純に曲の良さで泣いてほしいんですよ。日本人って頑張ってる人が好きじゃないですか。でもそうじゃなくて。だからあんまり一生懸命歌ってる自分の歌を聴くと、『なんか一生懸命歌ってんなあ』と思うんです」

──わかりました。じゃあ、最後の質問なんですけど、植田真梨恵にとっての成功とは何でしょうか。

「うわー、難しい……現段階で言えるのは、凄まじく恥ずかしいんですけど……家族みんなが幸せに死んでいけたらいいなと思ってます」

──幸せに生きるではなく、幸せに死ぬ?

「そうですね。もちろん生きることも大切なんですけど、最期にみんなが幸せになったら、私は現段階では一番幸せです。自分の歌で、それがうまくいったら成功ですよね。個人的な話ですいません(笑)。たとえば私が売れることによって、紅白歌合戦に出るとか、それはかなり親孝行だと思っているし。でも何かを絶対にやりたいとか、ここに絶対出たいみたいなものがそもそもなくて、もちろんフェスに出たいとかめちゃくちゃ思うんですけど、そこを目指してやっていないっていうのはあるので。だからすごく個人的なことなんですけど、家族が幸せに死んでいけることっていうのは本気で思っています」

リリース情報

提供:GIZA studio

企画・制作:RO69編集部

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