ROCKIN'ON JAPAN INTRODUCTION
吉井和哉

吉井和哉

50歳を目前に迎えた
人生の重要な「節目」とは?

昨年、古巣レーベル「TRIAD」に移籍し、自らのルーツを明かすカヴァーアルバムをリリース。今年はソロ最高傑作アルバム『STARLIGHT』を完成させ、到達点とも言える全国ツアーを行なった吉井和哉。この1年は吉井和哉にとって、間違いなくひとつの大きな節目となったはずだ。『ROCKIN'ON JAPAN』1月号では、この特別な1年を総括するロングインタヴューを掲載。発売に先駆けて、これまでの吉井、そしてこれからの吉井について本音で語った貴重なインタヴューの一部をお届けする。

インタヴュー=山崎洋一郎 撮影=藤原江理奈

『18』っていうベストを出して、ひとつすごく達成感があったんですよ。どうやっても吉井和哉は吉井和哉だなって納得しちゃったし、どんなにアレンジを凝ろうが、どんなテクノロジーを使おうが、どんな機材使おうが、「いや、歌と言葉、あと精神だよね」って。じゃあ、あと残してるものは歌謡曲へのリスペクトだなっていう

今思うのは――馬鹿みたいですけど――音楽っていいなあ、ミュージシャンってかっこいいな、バンドっていいなっていう。音楽やってきて良かったなっていう気持ちだけですね。だから、何やっても満足感も喪失感もあるでしょうけど、すごく幸せではありますよね

ストーンズを観にイギリスに行ったのがターニングポイントで。「やっぱすげえ!」と思って、言い方が変だけど、あそこでちょっと自分の10年を笑ってしまったっていうか。もっと先があるなあって思ったし。とにかくすごく吹っ飛ばされたんですよね。それでちょっと、10周年のまとめに入ったのかもしれないね(笑)

僕の代表作はすべて、命が関わってる曲ばかりなので。僕なりの私生活のストーリー、命のストーリーが入ってくる。それによる混乱も歌ってきたし、それがソロ・吉井和哉としてのリアルなメッセージだったと思います

やっぱりもう少しポピュラーな楽曲――曲調じゃなくてね、存在としてポピュラーな楽曲を作る楽しさもあるだろうなあとも思ってます。10年経ったら今度は60歳なので、なんか楽しく、こう、ぶっ飛んでいきたいなあと思ってます(笑)

続きは2015年11月30日(月)発売のロッキング・オン・ジャパン 1月号で!

ロッキング・オン・ジャパン
  • ROCKIN’ON JAPAN 2016年1月号

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