マーク・ボラン、40回目の命日に怒涛のT.REX関連作品にどっぷり浸る。ボウイとの例の共演も…

マーク・ボラン、40回目の命日に怒涛のT.REX関連作品にどっぷり浸る。ボウイとの例の共演も…
マーク・ボラン、40回目の命日に怒涛のT.REX関連作品にどっぷり浸る。ボウイとの例の共演も… - 『T. Rex Tribute ~Sitting Next To You~ presented by Rama Amoeba』『T. Rex Tribute ~Sitting Next To You~ presented by Rama Amoeba』
今日はマーク・ボランの40回目の命日。ボランはデヴィッド・ボウイと同じ年で、存命だったら今年9月30日には70歳を迎えるはずだった。

彼の生誕を祝って6月にはライヴ・ベスト『T.REXTASY』がリリースされたが、

13日には日本では夢のような一挙大量リリースが!! みなさん、もう聴きましたか?

まずは、その1。傑作『ザ・スライダー』(72年/T.REX名義の3rd)から『地下室のダンディ』(77年のラスト・アルバム)&『グレート・ヒッツ』(73年)の計7作品が再発。
しかも日本盤のLPを、帯や付録も完全再現した紙ジャケでのリリース!
再発とはいえ、再現へのこだわりがすばらしく、開けた瞬間超わくわくするし、ファンにとっては絶対に宝物になるはず。

そしてベスト盤『BEST OF T. REXXXXXXX』。
ヒット曲22曲&アキマツネオ氏による全曲解説付きで、入門編にぴったり。映画『ベイビー・ドライバー』で、“デボラ”(ティラノザウルス・レックス名義ですが)とベック“デブラ”のやりとりに興味をもった方もぜひ。
ちなみにタイトルの「X」はよく見ると7つで、70歳にひっかけてある。

極めつきは、日本のアーティストによるトリビュート盤『T.Rex Tribute ~Sitting Next To You~ presented byRama Amoeba』。
T.REXのトリビュートは過去もあったが、これは最新最強ヴァージョンだ。
その理由は……まずは、このトレーラーを。

噛みつきそうなROY(THE BAWDIES)のシャウトによってより攻撃的になった“Get It On”から始まって、
オカモトショウ(OKAMOTO'S)の甘い声に誘われる“Celebrate Summer”、
菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)のグラマラス&妖艶モードが開花する“20th Century Boy”、
廣瀬“HEESEY”洋一も参加したアキマツネオの“Light Of Love”はテッパンのクオリティーだし、
そしてなんと、ハリー(村越弘明)が演奏する“The Slider”って……最高!

志磨遼平(ドレスコーズ) にあまりにぴったりな“Dreamy Lady”では、マリーズ時代の盟友・越川和磨(G/THE STARBEMS)との共演が聴けるし、
一方、日高央(THE STARBEMS)は“The Soul Of My Suit”をカヴァー。“心はいつもロックン・ロール”(邦題/『地下室のダンディ』収録)という選曲も、洋楽オタクっぷりとダンディな大人の魅力が詰まった演奏も素晴らしく、かつアルバム全体を引き締めていて彼の編集能力がきらりと光る。

最大の聴きどころはもちろんラスト2曲。
ボランが、ブレイク前のボウイと共作したシングル“プリティエスト・スター”(70年)を、吉井和哉とプロデューサーであるアキマツネオが共演していること。
ボウイとボランと同じように、ふたりもまたインディー時代からの友人だ。
この邂逅で彼らは、それぞれの出自ともいうべき楽曲を、ゆったりとくつろぎながら、深い愛情こめてプレイする。

今歌うのにぴったりな歌詞(↓)にも思いがこもっていて、まさに空にいるボランとボウイに届けているようでじんわりと心が温かくなる。
“Staying back in your memory
Are the movies in the dark
How you moved is all it takes
To sing a song of when I loved
The Prettiest Starr”

ボウイが12弦ギターで曲を作っていたことはよく知られているが、吉井和哉もソングライティングを始めたTHE YELLOW MONKEY初期、12弦のアコースティック・ギターで作曲していたそうで、こうした風合いの名曲も多く残している。そうした意味でも、このカヴァーは洋邦のファンにはとって嬉しいプレゼントだと思う。

最後の“Sitting Next To You”はボラン&ボウイ・ファンにはたまらないツボ!
ボランが亡くなる約1週間前の9月9日、ホストを務めていたテレビ番組『マーク』にボウイがゲスト出演し、リリースされたばかりのシングル“ヒーローズ”を歌ったあと、この曲がデュエットされた。

ふたりでギターを弾きながらの長いイントロのあと、さあ、いよいよ歌い出し! というところでボランがマイクの躓いて画面から突然フェイド・アウト! ボウイの爆笑とともにエンド・ロール……という迷シーンだが、その未完のR&Rナンバーをなんと今回完成させ、ふたりでデュエットしているのだ。これまたあの世のプリティエスト・スターたちに聴かせたい…。

各作品の詳細はこちら。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A025829.html

また本日9月16日(土)、キネマ倶楽部で『~マーク・ボラン追悼~ GLAM ROCK EASTER Vol.31』も開催される。※チケットはソールド・アウト
出演=Rama Amoeba(featuring Mitsuhiro Ishida)
ゲスト=廣瀬“HEESEY”洋一<THE YELLOW MONKEY> / 日高央<THE STARBEMS> / 宮田和弥<JUN SKY WALKER(S)>
サポートメンバー=三国義貴 / 原田千栄 / 高仲尚子
http://ramaamoeba.com/

ちなみに、デヴィッド・ボウイが『マーク』で披露した、まだ音楽史に残るマスターピースになる前、なんの象徴でもなかった、大合唱されるなんて思いもよらかなかった、生まれたてのただの名曲“ヒーローズ”――
このバージョンは、9月22日リリースの40周年記念ピクチャー・ディスク“Heroes”のAA面に収録される! A面は2017年版リマスター音源だし、こちらもとても楽しみ。(井上貴子)
マーク・ボラン、40回目の命日に怒涛のT.REX関連作品にどっぷり浸る。ボウイとの例の共演も…
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