HYDE、早くもリリースされる新たなロックアンセム“MAD QUALIA”。新作に込めた闘志と未来のビジョンを語る

HYDE、早くもリリースされる新たなロックアンセム“MAD QUALIA”。新作に込めた闘志と未来のビジョンを語る

プロになって25年くらい経って、その時々の思い出をお客さんとお互いに思い浮かべながらやってる感じです


――なるほど。今回のカップリングはL’Arc~en~Cielの楽曲“HONEY”のセルフカバーです。ソロ再始動当初からライブでもやっていて。ROCK IN JAPAN FESTIVALで観て、イントロのアレンジも含めて驚きました。

「ふふふ」

――この曲をそもそもライブでやってみようと思ったきっかけは?

「フェス対策です(笑)」

――まさに!なんですね(笑)。やってみた感覚はいかがでしたか?

「まあ、反応はすごくいいですよね、やっぱり。いい起爆剤になりますよね。ラルクの曲をフェスでやるってこれまであんまりなかったことなので……そこはソロだからこそ、というか。自由にやらせてもらってる部分ですね」

――みんなで歌える部分があったり、フェス向けっぽいアレンジも効いてますよね。

「アレンジは、まあバンドの色が変わりすぎても良くないと思って。今のアレンジだとギリギリいけるかなって」

――そんな手応えもありつつ、カップリングに収録しようという?

「カップリングに入れるのはスタッフのアイディアだったんですけどね。まあそれもいっか、って感じです。歌わせるパートとかあったりするんで、音源があったほうがいいのかなっていう」

――COUNTDOWN JAPAN 18/19では、“HONEY”に加えて“HEAVEN’S DRIVE”も披露されていて。めちゃくちゃ盛り上がってましたね。

「“HEAVEN’S DRIVE”はフェス側からやってくれって話があったんですよ。だから、しょうがねえなあって(笑)」

――そうだったんですね! ありがとうございます(笑)。そのほかでも、「黒ミサ」で『ROENTGEN』(2002年にリリースされたHYDE名義の1stアルバム)の曲をやったりされてますし、ご自身の全キャリアから歌ってみたい曲をアレンジして歌うことって、今結構新しい刺激になってるところもありますか?

「いやあ、やっぱりそんなにやりたいわけじゃないですけどね(笑)」

――そうですか(笑)。でも特に「黒ミサ」ではいろんな時代の楽曲を歌われてますよね。そのセレクトの基準というと?

「あれはボーダレスで考えて、自分が歌いたい曲を選んでます。歌いたい曲だし、節目となった曲、かな。思い出の曲だったりとか……そういう曲で選んでいっただけです」

――昔の曲を歌ってみるのはいかがでしたか?

「僕もプロになって25年くらい経つと思うんですけど、やっぱり、お客さんの中にもそういう時代をともに生きてきた人が結構な人数いらっしゃるんで、その時々の思い出をお互いに思い浮かべながらやってる感じですよね。昔の曲でも比較的出来がいいと思ってる曲をやってるんで、まあまあいい感触なんじゃないですか」


アルバムをいろんな人に聞かせてプロモーションするっていう活動を、国内外問わずやっていこうと思います


――『ZIPANG』のインタビューで、ライブではパフォーマンスよりもまず「歌」を第一に重視するように変わってきたとか、歌に対する向き合い方が最近変わってきたっていうお話がありましたけど、そういう流れの中で歌い直してみるって感覚もあるのでは?

「そうですね。当時だったらこんな歌い方しなかっただろうなっていうのはあります。それも楽しいですよね。今のHYDEが歌うとこうなるっていうところを見てもらいたいし、自分も楽しみながらやってます」

――で、シングルの連続リリースも今作で5枚になりましたけど、期待されるのがアルバムで――。

「っていうか、この『MAD QUALIA』の情報の中に、アルバムが6月に出るって載ってましたね」

――あ、本当ですね。特典の中の「MONSTERS CHANCE」の項目に「6月発売予定アルバムとの連動企画」があるという……。

「そうなんですよ。こんなにさらっと言っていいの?って僕もびっくりしてて(笑)。ファンの子もびっくりしたんじゃないかな?(笑)。まあ、そういうことなんですけども」

――たしかに(笑)。でも6月発売予定はうれしい情報ですね。これまで、タイミングごとにシングル曲を選びながらリリースしてきて、それをアルバムにまとめるとなると、どういう作品になりそうですか?

「やっぱり、もう基本ライブで盛り上がる曲を作ってきたんで。その路線は崩さないようになると思います」

――シングルの曲も5曲あって、ライブでやってる曲も多いですし、お客さん側からしても聴いたことがある楽曲がたくさん入ってることにはなりますけど、あらためてアルバムとしてまとめるからこそ、ここを変えようとか考えてますか?

「うーん、どうかなあ。でも、ライブでやっている時より練った状態で歌を聞かせたいなと思ってますよ。やっぱり今まで仮だったんでね、本チャンレコーディングすると、歌はガラッと変わるから。そこは楽しみだと思います」

――そうですよね。

「僕も今から楽しみですね」

――ライブでがっつり歌ってきた曲をあらためてレコーディングするってなかなか新鮮ですし。

「そうですね。歌ってみてしんどかったからもう1音下げようみたいなこともできるし(笑)」

――(笑)。引き算も足し算もできると思いますんで、ライブで聴いてきたお客さんも、そういう変化をもう一度楽しめるかもしれないですね。

「うんうん」

――海外での活動も含めてですけど、ソロアーティスト・HYDEのこの先のイメージってどういうふうに想像されてますか?

「しばらくは、やっぱり自分でHYDEというものをプロモーションしていかないといけないので。日本でも海外でも、フェスであったり、オープニングアクトでの出演だったりは、今年のメインにしていきたいなと思ってます」

――2018年もそういう露出は盛んでしたけど、2019年も引き続きという?

「いや、2019年もというか、去年はシングルが少ししか出てなかったんで、どうしても、1曲2曲とかしか、ライブの曲を知りようがなかったじゃないですか。今年はちゃんとアルバムが出るわけだから。基本的にいろんな人に聞かせてプロモーションするっていう活動を、国内外問わずやっていこうと思います。もちろん、ワンマンのツアーも予定してますけどね」

――そうなんですね! じゃあ2018年が、実はソロとしては助走みたいなものだったと。今年がアルバムをひっさげての――。

「本格的なスタートになります」

――いろいろと相当濃い活動をされていた2018年がまだ助走だったとは驚きました。ますます楽しみにしております。

「はい、そうですね。楽しみにしていてください」


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