オレンジスパイニクラブ、初の全国流通盤が映すバンドの現在を語る

オレンジスパイニクラブ、初の全国流通盤が映すバンドの現在を語る

ライブだといまだに爆音ですよ。パンク魂は常に持っていたいです(ナオト)


――どういうきっかけで始まったバンドなんですか?

ナオト 元々ザ・童貞ズっていうバンド名だったんですけど、それを始めたのが中3の時で。僕とゆっきーともう1人のメンバーの同級生同士で組んで、ボーカルがいなかったので、兄貴(ユウスケ)を誘いました。

ユウスケ カラオケが好きでよく行ってたんですけど、そこで歌上手いねって言われて。(自分は)バンドやりたいっていう気持ちも別になかったし、最初は1、2回ライブをやったらやめるつもりだったんですけど、なぜかここまできちゃいましたね(笑)。

――結成当初はどういうバンドでしたか?

ユウスケ 今よりパンク寄りなことをやってました。銀杏BOYZとか好きだったし。

ナオト Theピーズからもめちゃくちゃ影響を受けてます。

ユウスケ ただ、2013年にナオトがドラムからギターにパートチェンジから作る曲も変わってきたよね。

ナオト 前はスリーコードメインだったんですけど、もうちょっとコードを凝るようになったりして。そしたら曲がキャッチーになっていきましたね。そういう曲ができるようになったら、逆にパンクっぽい曲が作れなくなって。

ユウスケ それに、その頃には自分たちでもちょっと飽きちゃってたんですよね。スタジオで合わせててもなんかハマらないし、こんな曲ばっかりやってても売れねえだろとは多分みんな思ってたし(笑)。

――そこから今のような歌モノに変わっていったと。

ナオト そうですね。でもライブだといまだに爆音ですよ。ギターなんて前よりでかい時もあるくらいだし、ドラムも普通にスティック投げたりしてるし。ライブが変わらなければいいっていう感覚があって。

――逆に言うと、ライブ特有の熱量はしっかり持ったままにしておきたいと。

ナオト そうですね。パンク魂は常に持っていたいです。

――そして2014年夏にThe ドーテーズに改名。さらに2019年1月に現バンド名、オレンジスパイニクラブになりました。

ユウスケ さすがにThe ドーテーズっていう名前で“キンモクセイ”っていう曲は出したくなかったので(笑)。

――サーキットイベントで入場規制が多発するようになったり、ここ1年で一気に飛躍した印象がありますが、みなさんとしてはそんな現状をどう捉えていますか?

ナオト 結構びっくりしてます。

ゆっきー 自分たちでは変わったつもりはないんですよ。だけど周りの反応がガラッと変わったじゃないですか。聴いてくれる人が増えるし。だから謎な1年みたいな感じで。

ユウスケ ふわふわしてたよな。

ゆっきー うん。だからバンド名って大事なんだなって思いました(笑)。

“キンモクセイ”はオレスパの基準になってる曲。この曲を軸にして曲作りをしていくことになるんだろうなと思った(ユウスケ)


――今回リリースする『イラつくときはいつだって』は改めてどんな作品になったと感じていますか?

ゆっきー バンド名変えて1年経ったけど……なんかベスト盤みたいだよね。

ユウスケ うん。この1年の集大成だね。

ナオト “キンモクセイ”と“敏感少女”、あとThe ドーテーズの頃からやっている“タルパ”っていう曲が再録で。この3曲はずっとライブでやってて、再録してほしいっていう声をいただいていたので今回再録しました。

――“タルパ”はThe ドーテーズ時代からの曲なんですね。あまり青春パンクという感じの曲調ではありませんが。

ゆっきー 確かに。その時からしたら新しかったよね。

ユウスケ パンクだった頃に突如現れたカントリーというか。

ゆりと 当時使ってなかったリズムの曲じゃないかなと思います。

ナオト “タルパ”が入ってるThe ドーテーズの頃のアルバムは全体的にそういう曲ばっかりだったんですよ。

――そういう曲というのは、バンドにとって新鮮味のある曲ということですか?

ユウスケ そうですね。ちょうどジャンルが変わる頃のアルバムだったというか、ふたりとも曲作りのやり方を模索していた時期だったかもしれないです。

――“キンモクセイ”と“敏感少女”はオレンジスパイニクラブになってからリリースしたライブ会場限定シングルにも収録されている曲です。

ナオト “キンモクセイ”は本当にオレンジスパイニクラブになってから発表した最初の曲ですね。この曲のミュージックビデオを出すタイミングでバンド名を変えますっていう発表もしたので。

ユウスケ この曲ができた時はCM来ちゃうんじゃないかなって思ったんですけどね。

ゆりと 来なかったね。

ユウスケ でもそのくらい、オレスパの基準になってる曲で。俺は結構ツービート命というか、うるさい・速い・勢いの3拍子が揃った曲が好きで、ナオトが徐々にそういう曲を好まなくなっていったことが正直寂しかったんですけど、“キンモクセイ”をきっかけに、俺たちはこの曲を軸にして曲作りをしていくことになるんだろうなあと思いました。

――“敏感少女”はどんどんテンポアップしていく構成ですが、ライブの温度感が演奏に反映されていていいですね。それこそパンク魂が出ていて。

ゆっきー この曲だけあえてクリックを聴かないでやったんですよ、ライブ感を出そうと思って。それもよかったのかな。

ゆりと 一番生っぽいよね。これを聴けばライブこういう感じだぞってわかってもらえるような曲なのかなと思います。

次のページ詞やメロディがいいので、曲を聴いて最初に入ってくるのが歌であるべきかなと(ゆっきー)
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