【インタビュー】"踊れる”次世代型ポップユニット、カメレオン・ライム・ウーピーパイ。最新AL『Whoop It Up “DELUXE Edition”』で示した「異端なスタンダード」への想い

【インタビュー】"踊れる”次世代型ポップユニット、カメレオン・ライム・ウーピーパイ。最新AL『Whoop It Up “DELUXE Edition”』で示した「異端なスタンダード」への想い

カメレオン・ライム・ウーピーパイ(以下CLWP)は、ソロで活動をしていたChi-(Vo)がWhoopies1号(B)、2号(DJ・Per)と出会って始動したChi-によるソロユニット。楽曲制作はもちろん、作品のアートワークやMVまでを3人が手掛ける、クリエイター集団だ。今年4月にリリースした2ndアルバム『Whoop It Up』は、ポジティブもネガティブも呑み込んだグルーヴがリアルに心に刺さる作品だった。さらにこの11月にはその作品が『Whoop It Up”DELUXE Edition”』として、最新曲含む8曲が追加された形でリリースされた。TVアニメ『「ONE PIECE」エッグヘッド編』のエンディング主題歌となった“PUNKS”でCLWPを知った人も多いと思うが、もちろんその“PUNKS”も収録。今回はユニット結成のいきさつから、“PUNKS”に込めた想い、そしてCLWPというユニットの本質に至るまで、Chi-にじっくりと話を聞いた。話を聞くほどにCLWPというユニットについて、Chi-について、もっと深く知りたくなる、そんなインタビューだった。

インタビュー=杉浦美恵 撮影=マスダレンゾ


人生を終わらせようと思って音楽を始めたので何も怖いものがなくて。「路上ライブやって人生終われるなら、それでもいいや」くらいの気持ちだった

──Chi-さんが音楽をやろうと思ったのはどんなきっかけからですか?

高校を卒業してすぐの頃、自分はなんで生きているんだろう、生きている意味なんてないなあと考えるようになってしまって。それで、人生最後に好きなことをやろうと思って、それが音楽だったんですよね。

──ひとりで活動をするということに不安はなかったですか?

そのときは、ほんとに人生を終わらせようと思って音楽を始めたので何も怖いものがなくて。別に恥をかいたところで最後だし、ほんとに無敵の状態というか(笑)。音楽を始めて2ヵ月で上京して、渋谷とかいろんなところでストリートライブをしました。3年くらいほぼ毎日やっていて、今考えれば悲惨な生活だったし、めちゃくちゃ怖いなと思うことも起きたりしたんですけど、最悪、「路上ライブやって人生終われるなら、それでもいいや」くらいの気持ちでした。絶対に戻りたくはないですけど(笑)、でも楽しかったです。

──衝動でどんどん進む、その危うさにも無自覚だったんですね。

家族からしたら、娘が急に家を出たのでびっくりしたみたいで。でも私としては、「応援してもらわなくていいし、否定もしてほしくない」みたいな感じで。ほんとは留学しようと思っていたから、お金は自分で貯めていたんです。だから上京するのも、誰にも頼らず、何も言わせず、ひとりで突っ走ってきました。

──上京後、Whoopies1号・2号とはどんな出会いだったんですか?

上京する前の2ヵ月間に、オリジナル曲──と言っても、曲とも言えないようなものですけど、それをネットにあげていたらふたりが聴いてくれてたみたいで。それと同時に、大阪の実家に住んでいた私は、なぜか東京のライブハウスに曲を送っていて、そうしたらそのライブハウスに出してもらえるようになって。

──すごいですね。

行動力だけは(笑)。そのライブにWhoopiesのふたりが来てくれて、「一緒にやろう」って言ってくれたんですよね。私も、歌詞は自分で書きたいけれど、トラックを作れる人がいたらいいなって思うようになっていたときで。私の歌詞は少し暗かったりもするから、それを踊れる曲に乗せたらうまいこといくんじゃないかって。それでWhoopiesから「こんな曲はどう?」って聴かせてもらったら、それがめちゃくちゃ踊れる曲だったので、私の歌詞と合わせられたらいいなあと思って「では、お願いします」と。

──運命的にマッチした感じで。

話だけ聞いてると運命的ですよね(笑)。でもほんと、こういう人たちがいたらいいなと思っていたらすぐに出会えて、びっくりしました。

「こんなに楽しそうにライブをするアーティストはいない」と評価してもらえて。より手応えを感じられるようになった

──その後、2023年、2024年と「SXSW」(アメリカ、テキサス州オースティンで行われるフェス)に出演して、米国メディアで「ベストパフォーマンス10選」に選出されたり、英国メディアでは「The Best 15 Acts」に選ばれたりと、海外ではいち早くライブを評価されて。

ベストアクトに選ばれたときは、「こんなに楽しそうにライブをするアーティストはいない」みたいに書いてもらえて。ライブはとにかく自分が楽しんでやれば、みんなも楽しめるんだという思いでやってきたので、そう評価してもらえて、より手応えを感じられるようになりました。

──今年4月にデジタルリリースされた2ndアルバム『Whoop It Up』は素晴らしい作品でした。国内外問わず、さまざまなアーティストとのコラボも興味深くて。たとえば、MadeinTYOやRony Rexとのコラボは先方からオファーがあって、できあがった曲だったんですよね?

CLWPとして活動を始めた頃にサブスクでリリースした曲を、TCTS(英国マンチェスター出身のDJ兼プロデューサー)がSpotify経由で聴いてくれたみたいで、SNSのDMで「コラボしよう」とメッセージが来たのが最初でした。それで実際に曲も作ったんですけど、そのあたりからちょこちょこと、いろんな人からDMが届くようになったんです。だから、そういうもんだとずっと思ってたんですよ。DMが来て、やりたい人同士がコラボするんだなと。でも誰かに「どうやってコラボしてんの?」って聞かれたとき、「DMが来るので」って答えたら、「え? そんなことってあるの?」って驚かれて。あ、これは普通のことじゃないのかと(笑)。



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