【インタビュー】ヤングスキニー、しおん脱退前ラストインタビュー!!!! バチバチな季節も経て、4人で確認し合った「バンドって、やっぱり奇跡」

【インタビュー】ヤングスキニー、しおん脱退前ラストインタビュー!!!! バチバチな季節も経て、4人で確認し合った「バンドって、やっぱり奇跡」

5月1日、ヤングスキニーからドラムのしおんが脱退することが発表された。この4人でのラストライブは、8月15日に東京・SGC HALL ARIAKEで開催される結成6周年記念ワンマン「ヤンスキ大宴会」。同日には2枚組ベストアルバム『歌の中だけでしか、本当のことは言えないから』がリリースされ、本作には新曲“あいつバンド辞めるんだってさ”がバンドレコーディングで収録される。このインタビューは4人が初めての『ミュージックステーション』出演を果たしてから数日後に行っている。数週間後に脱退するメンバーを含めたバンド全員インタビューというのは十数年この仕事をやってきた僕にとっても初めてのことで、「どんなテンションで臨むべきなのか」と悩みもしたが、いざ会ってみれば、そこにはいつも通りのヤングスキニーの4人がいた。「なんとかなる」。僕が初めてヤングスキニーに取材したときにかやゆーが言った言葉を、この日も彼は言っていた。同じ言葉でも、いつの間にか響きが頼もしくなったなあと思う。しおんの未来、そして、ヤングスキニーの未来に幸多からんことを祈って、この4人でのラストインタビューをここにお送りする。rockinon.comでは、8月31日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』2026年10月号のインタビューから内容を一部抜粋してお届けする。インタビュー=天野史彬 撮影=永峰拓也

──しおんさんの脱退発表が5月1日で、それ以降はどんな心持ちで活動してきましたか?(取材は7月末に実施)しおん(Dr) どの土地に行くにしても自分がヤングスキニーとして行くのは最後だし、レコーディングするのも最後だし、やる行動一つひとつが「ヤングスキニーのメンバーとして最後」だったんですよね。とは言え、それで何かを変えるのも違うなと思ったので、僕はわりといつも通りには過ごしていたんじゃないかなと思います。──3人はどうですか?かやゆー(Vo・G) 脱退を聞いた直後はライブをするときにもいろいろ思い返したりしましたけど、僕は基本的に、どんな気持ちも歌にして昇華すれば、それはもうあくまで歌であって、悲しみも憎しみも自分の中からは全部消えるタイプなので。なので“あいつバンド辞めるんだってさ”を作ったあとはもう、ライブもいつも通りですね。ゴンザレス(G) しおんくんから脱退の話を聞いた段階で「その判断は感情的なものじゃないのか?」とか、そういう部分も話し合ったし、残ったメンバーで今後どうやって活動していくかを考える機会もちゃんと取ってきたと個人的には思っていて。なので聞いたときはビックリしましたけど、その先はどっちかと言うと「じゃあ、これからどうする?」っていうことを考えてこられたかなと思います。りょうと(B) 僕は最初、不安のほうがデカかったんですけど、その後メンバーで話し合い、脱退する日を決め、そこまでの段取りを話し合って、オーディションで新しいドラムを探そうっていうことを決めて、っていう感じで先の方向性が見えてきてからは、不安よりは「楽しんで8月15日まで活動したい」っていう気持ちのほうが強くなりましたね。今は8月15日の先も楽しみだなって思ってます。──バンド内でしおんさんの脱退が決まったのはいつ頃だったんですか?かやゆー ちゃんとみんなで話し合って確定したのは、3月かな。──じゃあ、武道館のあとなんですね。かやゆー そうですね。──しおんさんとしては、どんな気持ちでその決断をしたんですか?しおん 個人的に「やりきったな」と思ったので。いい意味で「もうこのバンドでやりたいことがないな」と思ったんです。なのでみんなにとっても、自分にとっても、僕はこのバンドにいないほうがいいだろうなっていうのが大きかったと思います。──武道館は、しおんさんとしてはどんなライブでしたか?しおん いや、めちゃくちゃよかったと思います。いいライブだった。集大成のライブができたと思います。

──さっき話に出た“あいつバンド辞めるんだってさ”でも歌われていますけど、しおんさんとかやゆーさんの関係って、そんなにバチッとする感じだったんですか?かやゆー まあ、バチッとすることがそこまであったわけでもないけど⋯⋯バンドやってなかったら、嫌いですね。しおん ははは!──(笑)。かやゆー (笑)それが活動の足枷になるわけではなかったし、ずっと続くもんだと思ってましたけど。──ちょっと話に聞きましたけど、武道館の前までに、ふたりの関係性はいろいろ変化があったんですか?かやゆー 武道館の数ヶ月前くらいに飲みに行ったんです。それまでもバチバチすることがなかったわけじゃないけど、でも結局ライブのあとに「あそこよかったよね」みたいな話が合うのって、しおんだったりするから。やりたいことや「いい」と思うものの価値観が合う相手でもあったし。そういうことを話すタイミングがこれまでなかったので、飲んだときに僕が言えずに抱え込んでいたことを話して、勝手にスッキリしたって感じでした。だから武道館は本番だけじゃなくてリハも、今まででいちばんいいリハができたと思っているし。──武道館の時点でそこまでいい関係になっていたのなら、なおさら脱退は大きいですよね。かやゆー そうですね。でも歌にもしたし、言い方は悪いかもしれないけど、しおんが辞めたことでまた新しいことが始まるんだと思うとドーパミンも出ますから。「新しいドラマー、どんなやつが来るんだろう?」っていうのも楽しみだし。また新しくバンドを組むぐらいの衝動を感じられるんだと思ったら、悲しい面だけじゃなくて、楽しみな面もいっぱいありますね。──しおんさんから見ると、自分とかやゆーさんの関係はどんなものでした?しおん 最初の頃は僕の理想が強かったと思いますね。当時の自分を振り返ると独りよがりだったなと思うし、だからこそ、ぶつかっていたのもあったと思う。「何も知らなかったんだな、自分は」って思うし、でもそうやってバンドをやってきて、いろんなことを知れたなと思います。それは人に対しても、社会に対しても。(かやゆーは)常に自分自身を成長させてくれる存在ではあったんだろうなと思います。だから段々と衝突も減っていったし、喋りやすくもなったし。──ふたりで飲みに行ったのが“あいつバンド辞めるんだってさ”で歌われているときのことですか?かやゆー そうです。──しおんさんは飲みに行ったときのこと覚えてます?しおん お、覚えてないです⋯⋯。かやゆー ははは!りょうと インスタのストーリーで見て「このふたりが!?」ってびっくりしたけど(笑)。
次のページかやゆーくんは、自分に対して素直で、自分のやりたいことをやっている。
僕が音楽を始めた頃に持っていた感情をいちばん貫いて尖らせている人(しおん)
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