【インタビュー】時代を超越する「Nostalgic Modern」を鳴らす──LET ME KNOWの今と未来に宿るロマンを語る!

【インタビュー】時代を超越する「Nostalgic Modern」を鳴らす──LET ME KNOWの今と未来に宿るロマンを語る!

80年代のニューウェイブやネオアコ、現代的なインディーロック、日本的な叙情性を感じさせるメロディ──。幅広い時代や地域の音楽を独自のセンスで解釈・融合したスタイルによって確実に注目度を上げているLET ME KNOW。バイラルヒットとなった“偽愛とハイボール”を含む1stアルバム『Still Romance』には、彼らの独創的な音楽性が鮮やかに表現されている。
煌びやかなライブパフォーマンス、メンバー3人のビジュアルの良さもこのバンドの魅力なのだが、その根底にあるのは「自分たちがいいと思う音楽、好きなことをしっかり形にして届けたい」という真摯なスタンスだ。トレンドや流行に媚びるのではなく、あくまでも自分たちのクリエイティビティを貫く。その姿勢こそがLET ME KNOWの核なのだ。
8月15日にはSUMMER SONIC(大阪)に出演し、10月からは国内6ヶ所に韓国公演を加えたツアー「LET ME KNOW LIVE TOUR 2026 -Re: Still Romance-」を開催。確固たるオリジナリティを武器にバンドシーンの新たな潮流を生み出そうとしているMatty(Vo)、Kehn(G)、Lyo(Dr)にバンドの現状と未来について訊いた。インタビュー=森朋之 撮影=ハタサトシ

好きな音楽、影響を受けたものを自分たちなりに解釈してアウトプットすることが重要なのかなと(Lyo)

──LET ME KNOWのルーツにはニューウェイブ、インディーロック、シンセポップ、ネオアコなどがあると思います。このバンドで体現したいサウンドは結成当初から明確だったのでしょうか?Lyo(Dr) 2024年に活動を始めた時は数曲しかなったので、やりながら明確になってきたところもあると思います。ただ「Nostalgic Modern」というテーマはずっとあって。それに則って楽曲を作ってきたし、6月にリリースしたアルバム『Still Romance』も、受け取ってくれた人が「こういうバンドなんだな」とわかるものにしたいと思っていました。Matty(Vo) 「Nostalgic Modern」については自分たちもずっと考えていて。古いものと新しいものとのコントラストもそうだし、いろいろな要素があるので。Kehn(G) たとえばイギリスのロックの源流は、アメリカの音楽じゃないですか。そういう歴史の流れを大事にしつつ、現代的な側面を合わせることで「懐かしいし、新しいね」と感じてもらえる音楽を目指したくて。Lyo 僕らなりの解釈でね。──いろんな時代、いろんな地域の音楽に気軽にアクセスできる時代だからこそ、ルーツミュージックをどう解釈するか?が大事になってきますよね。Lyo 時代が進むにつれてアーカイブがどんどん増えていますからね。もちろんすべての音楽を網羅しているわけではありませんが、好きな音楽、影響を受けたものを自分たちなりに解釈してアウトプットすることが重要なのかなと。──LET ME KNOWの音楽にはしっかりとしたルーツが感じられると同時に、叙情的な歌を乗せることでオリジナリティを体現していて。今の日本の音楽シーンに似ているバンドはいない気がします。Kehn 3人ともそうなんですけど、他と被ることはやりたくなくて。ただ、そこはあまり意識せず、単純に「自分たちが好きなことをやったらこうなった」というだけなんですよ。Lyo それこそがロマンというか。アルバムのタイトルにも、そういう思いを込めています。タイトルに関しては、曲がすべて揃ってから3人で話し合いました。曲名もそうなんですけど、僕たち、タイトルを決めるのにとても時間がかかるんですよ。いくつか候補を出しながら、全員の意見が一致するまで話すというのがルールみたいになっているんですけど、『Still Romance』は満場一致でしたね。Matty 今のLET ME KNOWを表しているし、ここからも続いていくという思いもありますね。
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──ロマンスというワードも似合いますね。Lyo ロマンスは恋愛だけではなくて。音楽や人生に対する美学もそうだし、いろんなものを包括した言葉だと思っています。さっきKehnが言ったように、自分たちが好きな音楽を信じて進んでいくという気持ちも込めています。Kehn このアルバムにぴったりのタイトルだと思います。曲名もラブで始まってラブで終わるので。──1曲目が“Lovely Ør Lonely”で13曲目が“Law of Luv”ですからね。ロマンや愛をしっかり打ち出しているのも素晴らしいですね。今の時代は恐らく、音楽とロマンが結びつきづらい時代だと思うので。Matty 昔はもっとロマンがあったんですかね?──マイケル・ジャクソンやデヴィッド・ボウイが活躍していた80年代と比べたらロマンは少ないんじゃないですかね。Matty 確かにキラキラ感はあまりないかも。Lyo 昔はマスメディアの種類も少なかったから、今とは全然違いますよね。Kehn うん。本当に限られた人しかデビューできなかったでしょうし、諦める人のほうが圧倒的に多かったと思うので。Matty だからこそスターの価値が高かったんでしょうね。Kehn そう考えると、今のほうが可能性はあると思います。──LET ME KNOWはどうですか? 大衆にロマンを感じさせるようなスターになりたいという願望はありますか?Lyo スターになりたいというか、まずは真摯に音楽を届けていきたいという気持ちが強いです。Matty そうだね。この時代にキラキラしている人って、「スターになりたい」みたいなことにはあまり興味がない気がするんですよ。もっと本質的な部分というか、作品や活動をしっかりやっているとこがかっこよく見えたり、輝いて見えることが多いと思うし、自分たちもそちら側でいたいんですよね。
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“Lovely Ør Lonely”は自分が作曲を始めて間もない頃に書いた曲で。初期衝動的というか、余計なことを考えずにバーッと作った(Matty)

──アルバム『Still Romance』に収録された新曲についても聞かせてください。まずは1曲目の“Lovely Ør Lonely”。結成当初のライブで披露されていた楽曲ですね。Lyo はい。最初のライブから披露していたんですけど、この曲に相応しいアレンジだったり、しっかりアウトプットできる状態になってからリリースしたくて。アルバムのタイミングでようやく形にできたという感じですね。Kehn ライブでお客さんも盛り上がってくれてたので、ずっと形にしたいなとは思っていて。しっかりアップデートした形で収録できてよかったです。

Matty “Lovely Ør Lonely”は自分が作曲を始めて間もない頃に書いた曲で。初期衝動的というか、余計なことを考えずにバーッと作った記憶があるんですよ。なのですごく思い入れもあって。いい形でリリースできてよかったです。Lyo Mattyの歌い方もライブをしていく中で変化したところがあって。曲をリリースしてからライブで演奏することのほうが多いですけど、この曲に関してはライブの中で気づいたこともレコーディングに落とし込むことができたんじゃないかなと。Matty ライブを通して気づくこともすごく多いですね。
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