サウンドコラージュの異才:アヴァランチーズに直撃! リヴァース・クオモ、ジェイミーxx、細野晴臣、池田亮司etc. 豪華ゲスト陣との化学反応が生んだ最新作『ノー・バッド・メモリーズ』に迫る
2026.10.21 12:20
●今回もさまざまなアーティストとのコラボが実現しましたよね。リヴァース・クオモ、カレン・オー、ジェイミーXX、などおなじみの面々から、ヴィーガンやバリー・キャント・スウィムなどの若き才能、さらに俳優のハーレイ・ジョエル・オスメントまで。あなた方がコラボレーションしたいと感じるアーティストの共通点はありますか?トニー「いや、実際のところ共通点みたいなものはとくにないかな。あるとしたら、全員とも実際に会ってみたらすごく素敵な人達だったってことくらい」ロビー「本当にそう!」トニー「そもそもコラボする前から完全にファンだったってこともあるんだけど。基本的には、曲によってそれに一番ふわさしい相手に導かれていったみたいな……メンバー全員で曲を前にして『誰の声が一番合うだろう?』って探っていった結果というか。最初から特定のアーティストを想定していたわけじゃなくて、最初に曲ありきでそこから個々のアーティストへ導かれていった気がする」●今作の映像作品の撮影地に群馬の水上が選ばれたり、サンプリングの中に日本の企業ロゴが使われたりと、日本文化への親しみを感じます。日本のカルチャーはあなたたちの中にインスピレーションとして昔から自然にあったものなのでしょうか?ロビー「たぶん、地理的なものもあるんだろうね。自分たちはオーストラリアで育って、クリエイティブな活動をしてきたわけだけど、常に外側から眺めてるような気持ちっていうか」トニー「蚊帳の外にいるみたいな感覚というか」ロビー「音楽およびアートでありカルチャーの二大中心地であるヨーロッパとアメリカから地理的にものすごく離れているのに対して、日本は同じタイムゾーンで距離的にもわりと近いし、比較的来やすい場所ってこともあったのと、さらに日本に来てから出会った人たちや友人を通じて日本の音楽やコラボレーターを紹介してもらったところからも長年に渡って色んなご縁が繋がっていて。何しろ昔からクリエイティブなインスピレーションをもらっているんだ。アメリカのカルチャーを外から見てる者として受け止めて、それを自分たちなりに再解釈しているという点も共通してるしね。実際、日本人の友人にはビーチ・ボーイズなんかのアメリカ西海岸のポップに影響を受けている人がたくさんいて、 自分たちも同じように影響を受けているんだけど それを自分たちの独自の表現やフィルターを通して作品に還元してるという……今ので質問の答えになってるかどうかわからないけど(笑)」●細野晴臣、池田亮司などの日本人アーティストとのコラボレーションにはとくに驚かされました。それぞれ制作の際に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。ロビー「そう、今回、亮司とコラボレーションさせてもらえるという素晴らしい機会に恵まれて。しかも、音楽的なバックグラウンドにいくつも共通点があるってことを発見して、すごく気が合ったんだよね。もう何年も前に日本のギャラリーで初めて亮司の作品に出会ってからときからのご縁で……当時の自分はまだだいぶ若くて、その頃に彼のインスタレーションを見て圧倒されたんだ。その何年か後に、実際に本人に会ってコラボレーションをさせてもらえるなんて、もう夢のようだったし……もう一人の細野さんにしてもそうだし」トニー「細野さんにはご自宅にまでお邪魔させてもらってね。細野さんが実際にご家族と一緒に暮らしている家で、細野さんのお孫さんたちなんかもいて、すごく良い雰囲気でね。そのお家で一緒にラジオ番組の収録をさせてもらったんだけど、もう夢のような時間だったというか、ひたすら光栄でさ。しかもその日はたまたま細野さんの誕生日でね! そのあと誕生日パーティーにまで招待してくれて、 レストランで一緒に食事をさせてもらったんだけど、まるで家族や友人の一員みたいに温かく迎え入れてくれてね。僕らみたいなどこの誰ともわからないオーストラリア人を家族や友人との誕生祝いの席に招いてくれて、ずっと敬愛してきた細野さんの身近にいる親しい人々と彼の誕生日を祝ってるなんて、本当にかけがえのない経験だった。本当に心温まる特別な時間だったよ」