本日の日付は“オール1”――ということは、そう、LOW IQ イッチャンの日です! この記念すべき日に、“ツネ”こと恒岡 章との2人組バンド・LOW IQ & THE BEAT BREAKERとしての初ワンマン・ライブを代官山UNITにて敢行。約1年半ほど前、盟友・FRONTIER BACKYARDのイベントに招かれたことがきっかけで結成されたこのユニットが、その誕生の地で行う悲願の単独公演だ(チケットは見事ソールド・アウト!)。「まさかワンマンができるとは思ってなかった」と本人も感慨深げだったけれど、この夜のイッチャンはとにもかくにも絶好調。いや、いつだって絶好調なイッチャンなんだけど、それに輪を二重にも三重にもかけて激しくハイ・テンション(「スーパー絶好調です!」と自分で言ってました・笑)。ギターとドラム、そして歌のみというコンパクトな形態ながら大所帯のMASTER LOWにも勝るとも劣らない、めくるめくエンターテインメント・ショーが展開された。
まず、19時20分にオン・ステージしたイッチャンとツネ。お揃いのカーディガン&グラサンでキメて、がっちりと握手を交わし、息をあわせてオープニング“NEW THING”へ。続けて“GOT LUCKY”と畳みかければ、フロアには盛大なハンド・クラップとヘッド・サーフが続発! 結成以来、特に今年に入ってからはその機動力を活かして全国各地で活発なライブ活動を展開してきたBEAT BREAKERだけあって、2人のコンビネーションはバッチリ。ツネの高精度でしなやかなリズムを拠りどころとして、ギターがんがんに弾き倒し、時に軽快にステップを踏みながら伸びやかに歌い上げるイッチャン。たった2人でのパフォーマンスだし、ギターもクリーンと歪みのスイッチくらいで、音色は最小限。けれどもいささかも単調さや音の薄さは感じさせず、むしろ2人でやってるとは思えないブ厚い音圧とカラフルな音色に圧倒されるくらい。つまるところ、イッチャンの紡ぎ出すメロディがそもそも躍動感豊かで、キラキラとまばゆく発光してるってことだろう。客席からの「イッチャン、サイコー!」、「イッチャン、かっこいい!」との声援にさらにテンションを上げて、ライブは右肩上がりにエキサイトしていくのだった。
セット・リストは全キャリアからまんべんなくチョイスされた、さながら“ベスト・オブ・LOW IQ 01”と言えるスペシャルなもの。本編終盤にはビッグ・サプライズも用意されていて、“RULES”演奏時にBRAHMAN・TOSHI-LOWが飛び入り! これにはキッズ大喜びで、一気にフロア前方に詰め掛けて大フィーバー。さらにアンコールでは、イッチャンがかつて在籍し一時代を築いた3ピース・バンド:SUPER STUPIDの懐かしのナンバー、“ROCK OF TRUTH”と“WHAT A HELLS GOING ON?”を快演!(これにはアガった!) ダブル・アンコールでも貴重なイッチャンのドラム・ソロ、そして新機軸といえるマイクロ・コルグを用いてリ・アレンジされた“五日はまた雪”のダンス・バージョンを披露。さらに“WHAT’S BORDERLESS?” 、“SUPER STUPID 2”とTOSHI-LOWもフロアへ2度もダイブしてしまう歓喜のキラー・チューン2連打で、BEAT BREAKERの記念すべきワンマンは大団円を迎えたのだった。いや〜ぁ、マジ楽しかった!
来年はソロ活動10周年を迎えるイッチャン。きっとますます絶好調で僕らを楽しませてくれるはず!(奥村明裕)
<SET LIST>
1. NEW THINGS
2. GOT LUCKY
3. 五日はまた雪(PUNK VERSION)
4. AAA
5. NEVER SHUT UP
6. MIRACLE
7. SWEAR
8. SO EASY
9. THIS 1 IS 4 YOU
10. LOW IQ & THE BEAT BREAKERS
11. FAY
12. WAY IT IS
13. RULES
14. MAKIN’ MAGIC
15. Chances
16. Super Prodigy
EN1
1. GAME
2. ROCK OF TRUTH(⇒SUPER STUPID)
3. WHAT A HELLS GOING ON(⇒SUPER STUPID)
EN2
1. 五日はまた雪(オリジナルVer)
2. LITTLE GIANT
3. T.O.A.S.T