11月19日に発売されたニュー・シングル『希望』のレコ発ライブということで、今月の3日から、なんと3週連続で開催された「毎週水曜Queチャンネル」。残念ながら前の2回は観ることができなかったのだけど、初日は「物語の終わりに 編」、翌週の10日は「青春の欠片 編」、そしてラスト17日は「希望 編」とそれぞれにシングル曲のタイトルを冠にし、各日セットリストも変えていたとのこと! 今夜も久しぶりにやるという曲を演奏してくれたり、スペシャル・ゲストが登場したり、ライブ自体の内容も素晴らしかったが、なによりもLOST IN TIMEの真摯な姿に心を打たれた一晩だった。
ボーカル/ベースの海北大輔とドラムの大岡源一郎、そして今回も仙台からやって来てくれたTHE YOUTHのギタリスト、三井律郎の3人が奏でるアンサンブルは、バンドとしてとても良い状態にあるという空気をひしひしと感じられるような、芯のしっかりとしたものだった。そして海北のビブラートのかかった歌声も、時おり狂おしいように叫ぶ歌声も、ここで歌っていることが嬉しいんだ!っていうような笑顔も、目の奥になにかが潜んでいるような表情からも、ストレートに彼が表現したいものが伝わってくるよい空気。
中盤には、アコースティック・セットで“サンカク”“誰かはいらない”“泣き虫”の3曲を披露し、その後にステージ上でこそこそ話していると思ったら、今夜遊びに来ていたVOLA&THE ORIENTAL MACHINEの有江嘉典が登場! どうやら急に一緒に演奏することを決めたらしく、「おれもベース弾きたいけどコードが短い……」とか、「どこに立とうかな。センター!??」とか自他共に認めるテンパリ具合には笑えたけど、いざ有江とのツイン・ベースでの演奏が始まると、倍増したグルーヴ感に本人たちもすごく楽しそうにしていた。
MCでも今回のレコ発ライブに足を運んでくれた人たちへ、そしてバンドのことを見続けてくれた人たちへ、感謝の言葉を発する海北。一方で、観客から「源ちゃん、かわいい!」(男性客より)だったり「源ちゃんTシャツが欲しいよ!」だったりと、いじられまくるムードメーカー大岡。しみじみとする話があったり、可笑しくて楽しいことがあったり、盛りだくさんの約1時間30分だったが、最初から最後までとてもよい空気が今夜のクラブQueを包んでいた。
そしてなんと、来年3月にアルバムをリリースする予定であり、3月22日には渋谷クラブクアトロでワンマンライブが決定したとの報告も!! 帰りに配られていたフライヤーには「LOST IN TIME アルバム発売記念 トライシクルツアー2009」と書いてありました! また年明けからも躍進が続く彼ら。今夜のLOST IN TIMEを観る限り、次のアルバムがひじょうに楽しみ!(石井彩子)
1. 物語の終わりに
2. トライアングル(新曲)
3. 手紙
4. 秘密
5. はじまり
6. 柊
7. サンカク
8. 誰かはいらない
9. 泣き虫
10. 最後の一球(アコースティック)
11. 田舎の生活(アコースティック)
12. 4:53am(アコースティック)
13. 告白
14. 26
15. 証し
16. 約束
17. ココロノウタ
18. 希望
アンコール
19. 列車
20. 羽化
アンコール
21. ハロー イエロー(新曲)