WANIMA/新木場 STUDIO COAST

WANIMA/新木場 STUDIO COAST - All photo by 瀧本 JON... 行秀All photo by 瀧本 JON... 行秀

●セットリスト
1. ララバイ
2. ここから
3. つづくもの
4. 1CHANCE
5. リベンジ
6. いいから
7. Hey yo...
8. TRACE
9. ヒューマン
10. オドルヨル
11. BIG UP
12. ともに
13. これだけは
(アンコール)
EN1. エル
EN2. HOPE
EN3. CHARM
EN4. やってみよう
EN5. Hey Lady


「みんなありがとう! みんながおらんやったら、俺ら歌う意味ないから!」とKENTA(Vo・B)は告げていた。何の変哲もない感謝の言葉ではあるけれど、WANIMAのライブではその真意が会場を満たし、耳で目で肌で体感させられることになる。長野・富山・東京と3公演がスケジュールされた「1CHANCE NIGHT 〜来年は戌年!! ワンワン吠えて、ワンチャンばい!!〜」。10月の宮崎・鹿児島に続く恒例自主企画だ。新木場スタジオコーストのファイナルに駆けつけた満場のオーディエンスは、賑々しい開演SE“JUICE UP!!のテーマ”が鳴り響くなり、割れんばかりの歓声を上げてWANIMAの3人を迎えた。

WANIMA/新木場 STUDIO COAST
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「今年最後の1CHANCE NIGHTぉぉ〜!?」、「かーいさーいしまーす!!」という、予め示し合わせたかのような掛け合いが決まり、ゴリゴリとしたパンクサウンドで放たれるのは“ララバイ”だ。3月のさいたまスーパーアリーナでワーナーミュージック内レーベルunBORDEとタッグを組むことを発表した後、さらに遠く広く、人々に歌を届けようとするWANIMAの新章は、このCM曲から始まったと言える。“つづくもの”では、KO-SHIN(G・Cho)のソリッドなイントロリフが繰り返される間にKENTAが執拗にコール&レスポンスを巻き起こし、ビートが転がり出すと同時に自分もステージ上でひっくり返ってしまう。ステージの上も下もしっちゃかめっちゃかなのに、歌声だけはずっと共有されているのである。

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あらためての挨拶では「コーシーンじゃなーい! 喋ってるの俺! お前ら、童貞とか処女みたいな顔しやがって!」と毒づくKENTAだったが、絶妙なタイミングでちびっ子が「コーシーン!」と追い討ちをかけるので場内は爆笑。一方FUJI(Dr・Cho)は、この12月に3人が揃って5年になることを報告し、また“1CHANCE”に“リベンジ”と燃え盛るサウンドをぶっ放していく。スタジオコーストのサイズと楽々渡り合う音圧だ。口数の少ないKO-SHINも「1CHANCE NIGHT、新木場ーっっ!!」と昂った叫び声を上げ、ギラギラとレーザー飛び交う“いいから”に飛び込んで行くという具合である。

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「いろいろあるな。俺もいろいろある。この前、友達の子どもに、ねえお父さん、なんでKENTAくんってハコフグみたいにエラが張ってるの? て言われて。まあそれは軽い方ね。いろいろある中で、ここに辿り着いてくれてありがとう」。そんな言葉に続くのは、決して軽くはないエモーションをじっくりと練り上げる“Hey yo...”だ。揉みくちゃになっていたオーディエンスも、ここでは真剣な眼差しをステージに投げかけ、じっと聴き入っている。続いて間断なく“TRACE”が歌い出され、歌の力でしっかりとライブの抑揚が分かち合われるのだった。

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WANIMAにとって初のTVドラマ主題歌となった“ヒューマン”は、KO-SHINの火を吹くようなギターフレーズでライブ感を膨らませてくれる。そのKO-SHINが「外は! 外は寒いけど! 中は! あったかいんだから〜っっ!!」と意味深なんだかどうなんだか分からないシャウトを放ち、“オドルヨル”に“BIG UP”とワンチャン狙いのダンスチューンが連発。シリアスな記憶もだだ漏れのリビドーも、分け隔てなくヒリヒリするぐらいの熱量で歌い鳴らしてゆく。どちらも切実な問題だからだ。

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KENTAは「テレビとか出て、めちゃめちゃ緊張するし、生だからね。そんでアイドルとか、歌やダンスがめっちゃ上手い人とか、イケメンとかこんなに顔ちっちゃい人とかと共演するやんか。そんな中で気付いたことがあります。やっぱり、ロックバンドが一番かっこいい!」と告げて喝采を誘い、爆音をガソリンのように注ぎ込んで大合唱する“ともに”を演奏。そしてライブ本編は、あっという間に辿り着いた最終ナンバー“これだけは”で締め括られる。まるで、映画のハッピーエンドに流れるエンディングテーマに触れているような錯覚を覚えてしまった。

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「この後、和民で、この人数分押さえてあるから(KENTA)」、「僕ら、この後ラジオです〜!(FUJI)」と始まったアンコールでは、この日誕生日を迎えた人とジャンケンしたり、遥々マカオからの来場者や、ちびっ子に演奏曲を選んでもらう形で、各地でも繰り広げられたリクエスト大会が行われる。ちびっ子のリクエスト曲“やってみよう”まで、まさに忘年会のような楽しい時間だ。トドメとばかりに“Hey Lady”も追加して、フロアは一面モッシュ、クラウドサーフ、そして大合唱のフルコースである。最後にはKO-SHINが「こんなに楽しいことがあるんですね! またライブに来てくださいね!」と挨拶し、一本締めの音頭を取るのだった。

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お茶の間とライブハウスの熱狂を歌で繋ぎ、どちらもおろそかにしない最高のロックバンドがそこにはいた。WANIMAは12月23日(土)に「unBORDE Xmas Party 2017」でレーベルメイトと共演した後、12月28日(木)にはCOUNTDOWN JAPAN 17/18に出演を予定している。年内最後のステージ、何を見せてくれるのか楽しみだ。(小池宏和)

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終演後ブログ
WANIMA、ツアー大団円。KENTAは「やっぱりロックバンドが一番かっこいい」と言った
10月の宮崎・鹿児島編に続き、この12月は長野・富山・東京で繰り広げられてきた「1CHANCE NIGHT ~来年は戌年!! ワンワン吠えて、ワンチャンばい!!~」ファイナルの新木場スタジオコースト。 もの凄い勢いで表情を変えてゆくカラフルなパンクなのに、メロディがオーディエンスを掴んだ…
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