Saucy Dog/Zepp Tokyo

Saucy Dog/Zepp Tokyo - All Photo by 白石達也All Photo by 白石達也

●セットリスト
01.雀ノ欠伸
02.ナイトクロージング
03.真昼の月
04.曇りのち
05.Humming
06.Wake
07.メトロノウム
08.月に住む君
09.届かない
10.煙草とコーヒー
11.世界の果て
12.煙
13.ゴーストバスター
14.Tough
15.バンドワゴンに乗って
16.スタンド・バイ・ミー
(アンコール)
EN01.コンタクトケース
EN02.いつか
EN03.グッバイ


Saucy Dog/Zepp Tokyo
Saucy Dog/Zepp Tokyo

最新ミニアルバム『ブルーピリオド』のリリースツアーである「いつだって今日がはじまりツアー」のファイナルは、満員御礼のSaucy Dog初のZepp Tokyoワンマン。アンコール含めて全19曲。現メンバーが揃ってからまだ3年だが、これまでのサウシーを出し尽くし、さらに未来を輝かせてみせるような会心のライブだった。

「Saucy Dog始めます! 楽しんでいこうぜ~」という石原慎也(Vo・G)の開会宣言から、『ブルーピリオド』の冒頭を飾る“雀ノ欠伸”でスタート。蒼々しい歌、軽快なアンサンブル、3人の綺麗なハーモニー。特にグルーヴ感はぐっと増していて、全12本の全国ツアーでの成長ぶりがいきなりうかがえる。スリーピースのギターロックの範疇内で、様々な引き出しを巧みに開けて、豊かな音像を描くサウシー。見事なソングライティング力が絶妙な3人のバランス感で支えられ、そこに人懐っこい安心感が加わり、「僕の歌でありみんなの歌である」名曲群が次々と繰り出されていった。

Saucy Dog/Zepp Tokyo

“ゴーストバスター”からの後半戦、その感情はどんどん昂ぶり、客席との距離が近くなり一体化していった。《周りの声に殺されて僕は》と歌いながら髪をくしゃくしゃっとやって、両手を前に突き出した石原。先の見えない日々を生きる闘争の歌の切れ味はより鋭くなっていた。続く“Tough”でも、歌い出して頭をゴツンとげんこつで小突き、《ぬるま湯に浸かって一体何がしたいんだ》と現実を突きつけ、《嵐の中を手探りでさ 僕らは走って行くよ/楽したいけど時間もないだろう?》と前進を促す。続いては、どしゃめしゃで、でも調和しているアンサンブルで遮二無二走って行った“バンドワゴンに乗って”。せとゆいか(Dr・Cho)が笑顔でドラムを叩き、秋澤和貴(B)はリズミカルにビートを刻む。《なるべく最低な結末は/考えないようにしていたのさ/このままできっと大丈夫と言い聞かせて》。無鉄砲だけど「きっと大丈夫」と信じられる瑞々しいバンドワゴンだった。

Saucy Dog/Zepp Tokyo

「具合悪い人いたらその間新曲でもやろうかなって」と石原が言うと、「具合悪い!」という力強い声がフロアからあがる。「『具合悪い!』って大きな声で叫ぶやつ初めて観た。絶対大丈夫やろ(笑)」と突っ込みつつ、リリース未定の未完成の新曲をエレキ弾き語りで披露。歌詞がついている途中までの披露だったが、かなりの名曲の予感。

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「たった2時間かもしれないけど、人生の一部に入り込むっていうのはあなたの一部になってるってことですから。『また会えたら』ってそんな気持ちを込めて“スタンド・バイ・ミー”」(石原)。再会の歌を奏でた後、「またいつか! またいつか! あなたに会えますように!」と何度も石原が叫んで本編終了。

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ツアーTシャツを着用した3人が再登場し、アンコールは3曲。部屋に残ったコンタクトケースに去ってしまった君の残り香を重ねる“コンタクトケース”。静寂と暗闇の中、《僕の見た景色を全部/君にも見せてやりたかったんだ》という石原の叫びが轟いた“いつか”。「うまくいかないことってすごいある。メンバー間の些細な言い合いとか。でもツアーを通じてメンバーが好きだなって感じました。あなたの一部になれてるし、僕達の一部にもなれてる。みんなで作るライブがモットー。それがようやく最近でき始めてる。最後の曲、みんなで一緒に歌いたいと思っているので」。メンバーへの愛とライブへの強い手ごたえを石原が明かした後に届けられたのは “グッバイ”。《昨日までの自分にさよなら》と力強く前進しようとする、まさに「いつだって今日がはじまりツアー」のラストに相応しい幕引き。再び「またいつか!」という言葉を何度も口にして、「あなたに会えますように」と石原は願った。2020年3月からは初のホールツアーが始まる。(小松香里)

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