オレスカバンド @ 渋谷クラブクアトロ

オレスカバンド @ 渋谷クラブクアトロ
オレスカバンド @ 渋谷クラブクアトロ - pic by Wataru Umedapic by Wataru Umeda
4月15日に発売した2枚連続リリースミニ・アルバムの第2弾『What a Wonderful World! vol.2』を携えてのツアー『What a Wonderful World Tour 2009』の最終日でもあり、この2年間の彼女たちの活動の集大成でもあるすべてを詰め込んだ今夜。もう、全部ここで出し尽くしますと言わんばかりの溢れるパワーと自信に漲った熱すぎるステージだった。

彼女たちにとって、これまでの活動で一番の経験となったのは、やはり昨年のアメリカのパンク・フェス『WARPED TOUR 2008』への全参加をはじめとした海外での経験だろう。そこで得たことや思いのすべてを詰め込んだ作品『What a Wonderful World! Vol.2』というミニ・アルバムをリリースし、それを日本のリスナーに生で伝えることこそがこのツアーでの一番の命題だ。スコット・マーフィーとのスプリット・ツアーに、『PUNKSPRING 09』 への出演、SUM41のジャパン・ツアーのオープニング・アクトなど、今年に入ってからも目覚しい大躍進を見せてきたオレスカバンド。彼女たちを待ちわびるオーディエンスの沸き立つ熱気もハンパない! おなじみのSE、ザ・スペシャルズの“Little Bitch”が流れると、たちまち手拍子でメンバーたちを迎え撃つ!「ワン、ツー!!」とリーダーもノリノリでオーディエンスを煽ると、いつものオープニング“PANTIME”で幕開け! そして、そのまま“24カラット”へ雪崩れ込み、「♪ウォーオーオーオーオオー」と会場がいきなりシンガロングで弾けまくる。

「We are オレスカバンド!!! ようこそWonderful Worldへ! 今日は行っちゃうよ! ワンダフルな世界に出ちゃうよーーー!!!!」とリーダーが満面の笑顔で会場のテンションを上げていくと、“カメレヨン”へ突入。赤、黄、緑、青といった原色の色鮮やかなライティングの下、いかす(G/Vo)ととみ(B/Vo)による力強いボーカルでグイグイと牽引していく。「何色でもなれる」と歌う彼女達からは6人それぞれの色で輝きを放っていてキラキラしていた。そこから一転、ホーン・セクションで一気に攻め立て男気を感じられるパンク・ロック・チューン“Bouquet”では、もりこ(Sax)のサックス・ソロが炸裂! 「まだまだ踊っていきましょうよー!」とノンストップで駆け抜けていくステージ。若さ全開、前向きなパワー全開で息切らすことなく迫力のスカ・サウンドを見せ付けて、オーディエンスをジャンプさせ、踊らせ続ける。

“Oh! My Honey”の緩やかなスカ・ナンバーや、歌の力を最大限に引き出したミディアム・ナンバー“believe”といった聴かせる楽曲も中盤に挟みつつ、オレスカのすべてのエッセンスを盛り込んでいく。そして、「DREAMS COME TRUEさんが20周年ということでカバーをやらせていただいたんですけど、やっちゃおうかしらー!」というリーダーのフリでスタートしたのは、2月に発売されたドリカムのシングル『GOOD BYE MY SCHOOL DAYS』のスカ・バージョン! カバー曲もしっかり披露し、その後は“花のスカダンス”“ナイフとフォーク”といった定番曲の嵐で止まらないスカダンスが繰り広げられる。サキ(Tp)は右手でトランペットを操り、空いた左手でオーディエンスを煽ってはステージを縦横無尽に行き来し、精一杯の力を出し尽くしフロアとのコミュニケーションを取ろうとする。“PAPAYA”では、いかすがコール&レスポンスでテンション振り切れたフロアをさらにアゲまくり、とみは圧倒のスラップ・ベースで会場の視線を掻っ攫った。メンバーそれぞれに見せどころがあって、それぞれがこの2年間で得たもの全てを外へ放ち、今一番輝いている姿を見せてくれた。

「まさに2年分や。この2年間いろんな活動をしていて、一番大きかったことはやっぱりアメリカでの活動だったんです。一歩外に出て、うちらのことを知らない人に向けてライブをするというのが一番大きくて。大きなターニング・ポイントとなったんですけど、そこで見つけたのは、『なんてこの世界が素晴らしいんだろう』っていうことで。うちらの知らない世界がまだたくさんあって。これから面白いことがまだまだあるという、そんな未知さがなんて素晴らしいんだろうと思って。それを皆さんに伝えていけたらいいなと思ってこのツアーを続けてきました!」とリーダーが思いの丈を語り、この2年間ずっと歌い続けてきた“ピノキオ”、クアトロが大合唱で包まれた“Going Away”、そして、ラストにこの2年の想いのすべてをぶつけるように“What a Wonderful World”で大団円を迎えた。

アンコールでは、オレスカの1stミニアルバム『俺』に収録されているシークレット・トラックの“おいでよ”でコールをかけたり、オレスカ・コールをしてみたり、沢山のアンコールが呼びかけられる中、カラーボールを持って6人が登場。フロアに向かって色とりどりのカラーボールが投げ込まれた後は、もりこによるブログ用写真の撮影が行われるなど、和気藹々としたアットホームな雰囲気に。そして、「全身全霊を込めてあと1曲やらせていただきます!」とリーダーが最後の挨拶をして“チャック”がスタート! イントロでフロアの全員がその場にしゃがみ込み、「Everybody, 1,2,3,4!!」という掛け声で一斉にジャンプ! この日一番の高いジャンプで会場中がキラキラした一体感に包まれた。

これからどんな未来がオレスカバンドを待ち受けているのか、未知なことがまだまだ沢山あるから面白い、そんなワクワクするような可能性を持ち合わせたオレスカバンド。この夏は早速サマーソニック09への出演も決定! しかも、彼女達の憧れでもあるザ・スペシャルズの出演日と同日に登場する。2009年もオレスカバンドの快進撃は止まらない! (阿部英理子)

1.PANTIME
2.24カラット
3.Super☆Duper
4.カメレヨン
5.Bouquet
6.MUSIC DRiVER
7.さよならデ・ジャブ
8.Oh! My Honey
9.believe
10.Teenagers
11.GOOD BYE MY SCHOOL DAYS
12.花のスカダンス
13.ナイフとフォーク
14.PAPAYA
15.忘れもの
16.君ストライプ
17.ピノキオ
18.Going Away
19.What a Wonderful World

アンコール
20.チャック
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