【LIVE SPARKS!】人生の機微をポップに変える、グッドミュージック製造バンド。名誉伝説、雨の大阪城音楽堂で鳴らした新章のはじまり

【LIVE SPARKS!】人生の機微をポップに変える、グッドミュージック製造バンド。名誉伝説、雨の大阪城音楽堂で鳴らした新章のはじまり - All photo by Takeshi YaoAll photo by Takeshi Yao
雨が降っていた。客席にはシャボン玉が舞っていた。悪天候と祝祭、ずぶ濡れと笑顔。相反するものが同じ空間に混ざり合った瞬間、名誉伝説の本質が浮かび上がった。人生は思い通りにいかない。けれど、そのどうしようもなささえポップへと変えてしまう。ショーのタイトルである「ゴールは「ずっとそば」にしよう」は、そんな想いを刻むメッセージのように感じた。

【LIVE SPARKS!】人生の機微をポップに変える、グッドミュージック製造バンド。名誉伝説、雨の大阪城音楽堂で鳴らした新章のはじまり
開演前から、今夜はただのワンマンではなかった。楽曲にちなんだドリンクやかき氷、配布されたシャボン玉、そして名誉伝説に瓜二つの謎のユニット!?、ツインレイズによるアコースティックなオープニングアクト。“feat.あなた”、“今晩の喧嘩”の(セルフ)カバーが柔らかく鳴らされると、会場の空気は一気に名誉伝説の物語へと染まっていく。遊び心と楽曲に対する愛情。両方があるから、ふたりの音楽は軽やかなものとして胸の奥深くに残る。

【LIVE SPARKS!】人生の機微をポップに変える、グッドミュージック製造バンド。名誉伝説、雨の大阪城音楽堂で鳴らした新章のはじまり
本編は“シャバイライ”で幕を開けた。唯一無二の歌声を誇るこたには雨をものともせず、身体ごと歌を放つ。けっさくのギターは想像以上に鋭く、リフもソロもバンドサウンドを強く押し上げていく。名誉伝説は、耳馴染みのよいメロディと伏線めいた言葉のセンスで語られることが多い。だがライブを体感するとロックバンドとしての衝動が強いことがわかる。“共犯者”では稲妻のような作品性と照明が雨粒を照らし、“地獄でスキップ”では跳ねるビートが客席を前へ前へと気持ちを煽る。「雨の日にしか見えない景色がある」というけっさく、「水たまりに照明の光が反射する」というこたにの言葉通り、雨は忘れられない思い出を作ってくれた。

【LIVE SPARKS!】人生の機微をポップに変える、グッドミュージック製造バンド。名誉伝説、雨の大阪城音楽堂で鳴らした新章のはじまり
中盤以降、彼らのソングライティングの特異さはさらに鮮やかになっていく。“トランスファー”では猟奇的なムードと爆音ギターが交錯し、“ルビを振れ”では、こたにが言葉の奥から浮かび上がる痛快さを抱きしめる。けっさくの書く歌詞は、人生の機微を説明するだけではなく、思いもよらない角度から発見させてくれる。だからこそ、聴き手は自分の記憶を重ねてしまう。

【LIVE SPARKS!】人生の機微をポップに変える、グッドミュージック製造バンド。名誉伝説、雨の大阪城音楽堂で鳴らした新章のはじまり
そして、こたにが「自分のこともお互いのことも認め合えるハッピーな時間になったら嬉しい」と告げ、この日リリースされた自己讃歌の新曲“新女神”を初披露。会場にはたくさんのシャボン玉が幻想的かつ煌びやかに舞った。ディスコティックなビートとラテンの熱が、雨の会場に鮮やかな色を差していく。クライマックスには、メジャーデビュー、10月のアルバムリリース、海外を含む初ワンマンツアーを発表。けっさくは「あなたが僕たちの曲を見つけて信じて聴いてくれたおかげ」と感謝を伝え、「日々の中にある喜びや弱み、迷いを全部肯定できるような音楽を作り続けます」と語った。こたには涙ぐみながら「みんなのそばで音楽を鳴らし続けます」と誓った。ふたりが見ていたのは数字ではなく、目の前にいるあなただった。

ラストは、約束の歌“ナビゲーター”。ゴールは遠い場所にある成功だけではない。ずっとそばにいること。名誉伝説は、名もなき日常を名曲に変えるグッドミュージック製造バンドだ。雨の大阪城音楽堂で鳴った愛しさは、伝説となる新章のファンファーレとなった。(ふくりゅう)

【LIVE SPARKS!】人生の機微をポップに変える、グッドミュージック製造バンド。名誉伝説、雨の大阪城音楽堂で鳴らした新章のはじまり


名誉伝説「ゴールは「ずっとそば」にしよう」
2026.7.1 大阪城音楽堂

●セットリスト
01. シャバイライ
02. ブルーモーション
03. 共犯者
04. プロポーズ文句
05. ポルトロン
06. DIY
07. 地獄でスキップ
08. What is ×?
09. トランスファー
10. 新女神
11. ルビを振れ
12. ナビゲーター

●リリース情報
新曲『新女神』
配信中

●ツアー情報
名誉伝説 1st ONEMAN TOUR 2026
11/2 (MON) SAPPORO cube garden
11/6 (FRI) SEOUL KT&G Sangsangmadang Hongdae Live Hall
11/12 (THU) FUKUOKA BEAT STATION
11/28 (SAT) TAIPEI THE WALL
12/4 (FRI) TOKYO The Garden Hall
12/16 (WED) OSAKA Namba Hatch


提供:Lovin’ Records
企画・制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部
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