計32本に及んだ全国ホール・ツアーのシメの渋谷2デイズ、の1日目。OZMAのライヴはかなりの回数観ているが、掛け値なしに今日が最高だった。完璧。ものすごい数のネタと仕掛けとコーナーがめいっぱい詰め込まれた、3時間半とか4時間とかに及ぶ長尺ライヴ。昨年のツアーはそういう、OZMAのお友達の氣志團(この書き方もう飽きた。なんか他の形容ないでしょうかOZMAさん)にも通ずる内容だったが、今回は2時間50分。ネタの数や演出の数は減らさず、そのまんまの内容でギュッと圧縮した感じで、つまり、濃かったのです。
にしても。OZMA3名とダンサー18名、何回衣裳を替えたことか。いくつコーナーがあったことか。どんだけの数のネタが仕込んであったことか。ステージセットも、何度お色直しがあったことか。2時間50分のお笑い歌謡バラエティ特番を、一組のグループの出演だけでやっている感じ。それがOZMAのライヴだが、今回は早くもその究極みたいな完成度だった。 歌あり踊りありギャグあり下ネタあり、ぐだぐだあり興奮あり歓喜あり。ないのは、感動とか感涙とか、そういう、なんかちゃんとしてて偉いもんと思われるような感覚だけ。そんなのいらない。尊敬なんかされたくない。笑ってくれて、踊ってくれて、歌ってくれて、楽しんでくれさえすればいい。そんなOZMAの意志に、逆に胸が熱くなりました。偉い。(兵庫慎司)
DJ OZMA @ C.C.Lemon HALL(渋谷公会堂)
2007.09.28