フォール・アウト・ボーイやパニック・アット・ザ・ディスコが所属し、人気を博しているアメリカのインディ・レーベル、FUELED BY RAMEN。その中に、フォール・アウト・ボーイのベーシスト、ピート・ウェインツが2005年に自らレーベルを設立。その名前がDECAYDANCEである。このレーベルからはパニック・アット・ザ・ディスコやジム・クラス・ヒーローズが輩出されているが、今夜、今最も頭角を現しているジ・アカデミー・イズとコブラ・スターシップを筆頭に、ザ・ハッシュ・サウンドとザ・キャブという4組の要注目アーティストが揃った「DECAYDANCE FESTIVAL」が行われた。
オープニングを飾ったのは、ラスベガス出身の新人アーティスト、ザ・キャブ。ギターのイアンは「必勝」と書かれた日の丸の鉢巻きをして登場! デビュー・アルバムが今年の4月にアメリカで発売されたばかりというだけあって、まだアレックスのボーカルやライブの見せ方自体が初々しくもあったが、基本ポップ・パンクながらもR&Bに通じるようなサウンドがユニークだった。そして、日の丸鉢巻きのイアンが見せた、頭の上で掻き鳴らした攻撃的なギターソロはお見事でした!
続くザ・ハッシュ・サウンドは男女混合の4人組。まず紅一点のキーボードのグレタが独りでステージに現れソロで歌う。そして彼女の透き通ったボーカルとギター/ボーカルのボブがメインをとる曲が交互に歌われていたが、このバンドの一番の醍醐味は、よりスウィンギンやジャジーさを踏まえたクラシカルな雰囲気が表に出てくる、ふたり混合のボーカル曲だった。
そして3番目に登場したのは、2007年のサマーソニックにも出演したコブラ・スターシップ。ダンサブルでアッパーなライブはもちろんのこと、ゲイヴ(Vo)のセクシー腰ふりダンスや艶かしい手つきも含めて、スケールが一回り大きくなっていた。アレックス(G)が要所要所に「どんだけ〜」を繰り出すのだけは喝采のなかに失笑を買っていたけど…。しかし、「もうこれは古いってわかってるんだ、今はこれだよね」と最新(!?)の流行言葉「うぃっしゅ!」を決めポーズとともに披露したときは会場一同盛り上がってました!
いよいよラストのアクト、ジ・アカデミー・イズ。彼らも去年のサマソニ出演に続き2度目の来日。サイレンが鳴るSEの中で、ボーカル以外の4人が白ヘルメットを被って登場(すぐに脱いでいたが)。最後に出てきたウィリアム(Vo)はさすがに被っていなかったが、初っ端からイケメンさとエモーショナルなボーカルで女性の心を鷲摑みに。バンド自体もキャッチーなメロディと伸びやかなサウンドを基盤に、時に激しく骨太なステージでトリを見事に務め上げていた。
どのバンドのライブでも、ほかのバンドのメンバーがコーラスやギターで飛び入りし、レーベルメイトの仲の良さ、そして、それぞれのライブを盛り上げて、このイベントやDECAYDANCEというレーベル自体を高い位置にまで持っていこうとしていた気持ちがとても頼もしく思えた一晩だった。(石井彩子)
DECAYDANCE FESTIVAL @ 赤坂BLITZ
2008.09.03