[Champagne] @ SHIBUYA-AX

[Champagne]  @ SHIBUYA-AX - all pics by AZUSA TAKADAall pics by AZUSA TAKADA
[Champagne]  @ SHIBUYA-AX
4月にリリースされた3rdアルバムを引っさげて全国を巡った『TOUR Schwarzenegger 2012』。「ぶっ放す。意味わかるな? 楽しみにしとけ」と川上洋平(Vo&G)が不敵なツイートをトバしていたいたけれど、果たしてグランド・ファイナルとなるSHIBUYA-AXツー・デイズその2日目は、まさにここから新たな輝かしい歴史が幕を開けるんだという興奮とダイナミズムに溢れた、問答無用の完勝アクトだった! 場内に渦巻いた怒涛のロック・カタルシスによりまだいささか思考が分裂状態ながら、ライブ冒頭からこの夜のハイライトを振り返ってみたい。

まず、開演前のフロアの喧騒からして何かとんでもないサムシングが起こりそうな予感に満ち満ちていて、いやおうなしに胸が高鳴る! そして、定刻を少し過ぎた午後6時10分、突如客電が落とされるや湧き上がる大歓声! 割れんばかりのハンド・クラップのなかバンドの紋章を刻んだ巨大なバックドロップが掲げられ、さながらAXは何かの決起集会のような様相だ。意気揚々とメンバーが登場し、最新作のオープニングを飾る“The”のぶっといリフと快活なリズムがいきなり壮絶な一体感を現出。そして、「It's Party Time!!!」との洋平のシャウトから“El Camino”へと雪崩込み、サビでは「ウォーオゥ! ウォーオゥ!!」の一大シンガロングが! 続く“Rocknrolla!”→“She's Very”→“You're So Sweet & I Love You”などのイントロを繋いだメドレーには文字どおり場内大沸騰となり、「グランド・ファイナルへようこそ! 昨日屋根ふっ飛ばしたんで、今日は会場全体ぶっ壊そうぜ! 頭ん中のゴミ全部吐き出せよ!!」(洋平)との“開放宣言”と共にAXはどこまでも熱量を高めていくのだった。
[Champagne]  @ SHIBUYA-AX
中盤の“Waitress, Waitress!”ではアウトロを“移民の歌”(レッド・ツェッペリンのカバー)へと繋ぐ反則技も飛び出し(叫んでまうやろー!w )、「昨日もスゴくてこれは超えられないんじゃないかと思ったけど、既に超えてますね(笑)。ヤバいね! 今日マジ楽しいわ!!」と満面の笑みの川上洋平である。続く“Kiss The Damage”では、ステージ・バック全面に海を思わせる幻想的な映像が投影され、ドラマチックな演出でもオーディエンスを魅了する。それにしても、フロントの川上洋平のカッコよさといったら、どうだ。いささかミーハーな言い方で申し訳ないけれど、モデル顔負けのイケメン&スタイルで、美声にソングラインティング・スキルといった音楽的資質に恵まれ(しかもバイリンガル! 天は二物を与えないのではなかったか…)、オレもあんなふうにスタイリッシュに、それでいてワイルドに歌えたらさぞ気持ちいいだろうなあと、どだい叶わぬ願いを抱かせてやまないほどステージ上の彼はまぎれもないロック・スターだった。後方の“サトヤス”こと庄村はロン毛&上半身裸&ヒョウ柄パンツでスティックを振り乱し、その姿はさながらリズムの神が憑依したアメリカ原住民のようであり(“Yeah Yeah Yeah”でのドラム・ソロは圧巻!)、白井と磯部のギター&ベースのユニゾン・リフは魔物のような威力を放っていたし、要するに“全ての条件が揃っている”バンド、それが [Champagne] なのだ。あとは最後のピースといえる、ファン以外のリスナーをも巻き込む“最強のアンセム”の誕生を待つばかり。とはいえ、序盤にちょろっと披露された「このツアー初日にテキトーに作った」(洋平)という新曲がキレ味バツグンで、そう遠くない未来にそれが訪れるだろうことを予感させてやまなかったのだが――。
[Champagne]  @ SHIBUYA-AX
本編終盤には、「[Champagne]はデビュー前から世界に行くって言って、世界一になるぜって言って未だに諦めてないんですけど、来月の末にようやく海外に行くことになりました」(洋平)と“世界進出”を報告(7月29日に韓国最大級のロック・フェス『JISAN VALLEY ROCK FES.』に出演! 「まずは手始めに韓国の屋根ふっ飛ばそうと思ってます」と意気込む洋平に、「野外フェスだけどな!」とすかさず磯部がツッコミ!笑)。「こんなの言うのヘンかもしれないけど、[Champagne]のことをいちばんに愛してくれ! ツイッターのアイコンとか全部[Champagne]にしろ!!」(洋平)との“求愛”から、「ラスト2曲、お前ら捧げます!」と“Kids”ではド派手にレーザーが乱れ飛んでこの日いちばんと言える熱狂空間が出現し、本編ラストとなる“真夜中”では、ステージ・バックに東京の夜景や首都高速を走り抜ける映像が投影。一枚岩のサウンドとあいまって生みされる切なくも壮大なドラマツルギーは掛け値なしに感動的だった。
[Champagne]  @ SHIBUYA-AX
アンコールでは、「ちょっとひとりで歌っていいですか?」と洋平が登場。客席からの「“Wonderwall”!」のリクエストには、「今日カメラがいっぱい入ってるじゃない? そういうことなんですよ(笑)。後日、みなさんの元にお届けできる思います。そういう理由で人様の曲は歌えないんですけど…… やっちゃおっか!?」と、この夜の映像化を示唆しつつ“Wonderwall”と“de Mexico”を伸びやかに熱唱。そして、「[Champagne]は爽やかなバンドって言われてます。理由はわかんないけどね。それじゃあ見せつけてやりましょうか、世界一爽やかなバンドってことをな!!!」と洋平がブチあげて再び4人で“言え”→“Don't Fuck With Yoohei Kawakami”とエンジン全開で急加速! 遂には磯部はベースを客席に投げ入れ、その磯部にギターを託した洋平が汗だくのTシャツをフロアへ!(勢い群がるキッズ!)。さらにWアンコールで洋平はフロアに飛び降りて走り回り、白井も決死のダイブをキメるなど壮絶なクライマックスで大団円。幸いにもAXの屋根は屋根として終演後もそこにあったけれど(笑)、バンドの勢いはまさに果てのない天井知らずであることは誰の眼にも明らかなグランド・ファイナルであった。7月25日から始まる、盟友・BIGMAMA、THE NOVEMBERS、POLYSICS、the telephonesとの『UKFC on the Road 2012』も楽しみ!!(奥村明裕)
公式SNSアカウントをフォローする

邦楽 人気記事

最新ブログ

フォローする