J @ 新木場スタジオコースト ゲスト:The Mirraz/MY FIRST STORY/Franz/Stahl(Scream/DYS)/masasucks(the HIATUS/FULLSCRATCH)

J @ 新木場スタジオコースト ゲスト:The Mirraz/MY FIRST STORY/Franz/Stahl(Scream/DYS)/masasucks(the HIATUS/FULLSCRATCH)
今年3月にリリースした4年ぶりのニュー・アルバム『ON FIRE』を引っ提げた、Jの全国ツアー「J LIVE 2012 summer tour –ON FIRE- [Add Fuel to The Fire]」。基本的にワンマンで回ってきた本ツアーだが、ファイナルとなるこの日はゲストバンドとしてMY FIRST STORYとThe Mirrazが参加。さらに今年で15周年を迎えた彼のソロ・キャリアを祝うべく、アンコールでは歴代のサポート・メンバーがスペシャル・ゲストとして参加。結果、ここ数年のJのライブの中でも最高に熱いステージが4時間弱にわたって繰り広げられる、とてもスペシャルな一夜となった。

J @ 新木場スタジオコースト ゲスト:The Mirraz/MY FIRST STORY/Franz/Stahl(Scream/DYS)/masasucks(the HIATUS/FULLSCRATCH)
■MY FIRST STORY
「準備はできてますか、コースト!」というHiro(Vo)の絶叫から、いきなり未発表の新曲でライブをスタートさせたMY FIRST STORY。瞬時に沸点へと上り詰めるラウドな音塊を初っ端からブチかまし、オーディエンスを戦慄させていく。そのまま“Calling you”を畳み掛け、メタリックなリフとビートが雨あられのように降り注ぐスリリングな音像を叩きつけていく彼ら。最初の挨拶で「オープニングアクトとして何らかの証を残して帰りたいと思います!」とHiroが告げたように、哀しみを湛えてエモーショナルに上り詰めるロックンロールには、聴き手の心に深い爪痕を残すような切実なパワーが宿っている。“Awake”などをアグレッシヴに掻き鳴らしてフロアを大きく揺さぶった後は、「こんなにデカいハコでやるの初めてだから、昨日は期待と不安で眠れないまま、気づいたら朝8時になっていました」と明かすHiro。終盤は“Bullet Radio”“Take it Back!!”などアッパー・チューンをノンストップで連打して、Jという憧れのアーティストと同じステージに立てる喜びをダイナミックに解き放ち、30分のステージは幕を閉じた。

J @ 新木場スタジオコースト ゲスト:The Mirraz/MY FIRST STORY/Franz/Stahl(Scream/DYS)/masasucks(the HIATUS/FULLSCRATCH)
■The Mirraz
10月3日リリースのニューシングル “気持ち悪りぃ”を登場するなりブチかまし、フロアを気だるく揺らしたThe Mirraz。そのまま2曲目、3曲目と、やさぐれ感たっぷりのリリックとドス黒いグルーヴを不敵に解き放っていく。中盤には、前述のニューシングル収録のもう1曲“僕らは”を披露。闇を疾走するような曲前半のメロディが、サビで一気にスパークするこの曲は、ネガとポジの反転によって未曾有のカタルシスを生み出すThe Mirrazの真骨頂と言える曲。その反転速度も過去最高と言えるもので、大きな転換作となった最新アルバム『言いたいことはなくなった』を経て、新たなステージに突入したミイラズの「今」を力強く提示していたように思う。後半、代表曲の連打で再びダークなエネルギーをブチまけた後は、ピュアなエモーションが溢れ出す渾身のバラード“i want u”へ。さらに“ラストナンバー”でフロアに眩い光のシャワーを降らせたところで、「Jさん今日は本当にありがとうございます。僕が中学生の頃に見ていたバンドの方なので、すごく嬉しいです」と告げる畠山(Vo/G)。ラストは“観覧車に乗る君が夜景に照らされてるうちは”をアッパーに掻き鳴らし、しめくくった。

J @ 新木場スタジオコースト ゲスト:The Mirraz/MY FIRST STORY/Franz/Stahl(Scream/DYS)/masasucks(the HIATUS/FULLSCRATCH)
■J
そして18時42分。割れんばかりのオイ・コールに迎えられ、この日のメインアクト=Jの登場! 1曲目は最新アルバムのオープニング曲“Bring the Light”。一筋の光がじわじわと熱を帯びて真っ赤な炎に変わっていくようなサウンドが、ここから熱く燃え上がるステージのプロローグとしてドラマティックに鳴り響く。そのまま“RECKLESS”を畳み掛け、「今夜は思い残すことなく、大盛り上がりで帰ってくれー!」とJが告げると、フロアは一気に戦闘モードに。“here we go”では満場のシンガロングが向けられ、“Red Sun”ではおびただしい数の拳が突き上げられ……と、冒頭から手加減なしの展開でオーディエンスが歓喜を爆発させていく。そして圧巻だったのは、Jのベースソロで静かに幕を開けた“fire”。ギターに藤田タカシ(ex.DOOM)と溝口和紀(ヌンチャク)、ドラムにスコット・ギャレット(ex.THE CULT)を迎えたお馴染みの布陣で分厚いことこの上ない音塊がブチかまされると、ここぞとばかりに飛び跳ねまくるオーディエンス。曲終わりには野太い「J!」コールがフロアのそこかしこから飛び交い、場内のヴォルテージは一気に沸点へと到達してしまった。

中盤には“who is”“another dream”など、最新アルバムの中でも特にメッセージ性の強いスロー・チューンをプレイ。4人が呼吸を合せて慎重に紡いでいくアンサンブルが、大きなうねりを描いていく。永遠に消えることのない聖火のように沸々と燃え上がる音像には、デビュー時のパイロマニア(放火魔)のようなアナーキーなエネルギーとはまた違う、大きな使命感をもって世界を照らしていくような、地に足が着いたエネルギーが宿っていた。さらに感動的だったのは、スコットの恒例のドラムソロから“storm rider”へと雪崩れ込む展開で、フロアを熱く燃え上がらせた後の“baby baby”。どっしりと雄大なビートと清冽なギターフレーズ、そしてエモーショナルなメロディが有機的に絡み合うこの曲は、一面の焼け野原から再び芽吹く植物の誕生を願うような、瑞々しい生命力に満ち溢れた1曲だったと思う。

その後は一転して、場内を業火の只中に引きずり込むアグレッシヴな展開に。“break”でオイ・コールの嵐を巻き起こすと、「止まるなー!」というJの絶叫から突入した“Go Charge”では、壮絶なシンガロングが炸裂。さらに“PYROMANIA”では、フロア中のライターが一斉に着火! ドシャメシャなリフとビートでコーストの床を大きく揺さぶった“addiction”を経て、灼熱の太陽の中にまっしぐらに飛び込んでいくようなミドルテンポのサウンドが高らかに鳴り響いた“Endless sky”で、本編終了。

アンコールでは、まずはJひとりがオン・ステージ。「このツアーでひとつ歳をとったんだけど、どんどん幼児退行しているような気分です」と、キャリアを重ねるごとにどんどんピュアになっていくロックンロールへの熱い想いを語り、さらに「今夜はスペシャル・ゲストがいます!」と続けて迎えられたのは、2005年~2009年までサポート・ギターを務めていたmasasucks!(the HIATUS/FULLSCRATCH)この5人の布陣で“BUT YOU SAID I’M USELESS”“So High”を豪快に鳴らしたかと思いきや、今度は初代サポート・ギタリストFrantz Stahl(Scream/DYS)が登場!! そのまま6人体制で“Feel Your Blaze”“BURN OUT”をブチかまし、えげつないほどにゴツくて分厚いサウンドでフロアを完全制圧し、ド派手なフィナーレを迎えた。

なお、アンコールでは12月28日に大阪BIG CAT、12月30日にSHIBUYA O-EASTでワンマンライブを行うことを告知。さらにファンクラブ限定のカウントダウンイベントを原宿アストロホールで開催することも発表された。最後は「次に会うときまで、何があってもくたばんなよー!」という言葉を残してステージを去ったJ。圧倒的な牽引力で聴き手とともにでっかい希望を描いていくポジティブなロックンロールは、まだまだ熱く燃え上がっていく。(齋藤美穂)
J @ 新木場スタジオコースト ゲスト:The Mirraz/MY FIRST STORY/Franz/Stahl(Scream/DYS)/masasucks(the HIATUS/FULLSCRATCH)
セットリスト
1.Bring the Light
2.RECKLESS
3.here we go
4.Red Sun
5.wild world
6.fire
7.who is
8.another dream
9.LIE-LIE-LIE
~Dr.solo~
10.storm rider
11.baby baby
12.break
13.Go Charge
14.PYROMANIA
15.addiction
16.Endless sky
アンコール
17.BUT YOU SAID I’M USELESS
18.So High
19.Feel Your Blaze
20.BURN OUT
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