この日のゲストは、2010年『We Love JAPAN!!! Tour』でも対バンを果たしているgroup_inou。“THERAPY”“COMING OUT”などの楽曲に加え、10月10日にリリースされる新作アルバム『DAY』から“ORIENTATION”なども交えつつ、エレクトロ・ヒップホップの狂騒感と享楽感を爆音で逆噴射させながら「その先」への推進力を獲得していくような力強いアクト。完全にこの日のために作ったらしい『9.21』Tシャツ(背中にはしっかりthe telephones/group_inouのWネーム入りだ)を身にまとい、たった2人しかいない広いステージを踊り跳び回るMC:cp。「前、一緒にツアー回って。何ヵ所か回ってると、結束強くなってくるじゃん? 俺たちが出る最終日、テレフォンズのTシャツ着たら、スタッフよりもスタッフっぽくなっちゃって……」と、せっかくのWネームTシャツを着ていない理由を説明してフロアを沸かせるDJ:imai。この「the telephonesキック・オフ祭り」一色な空気感はgroup_inouにとってはアウェイな舞台設定ではあったが、それでも終始アグレッシブに曲を畳み掛けてはオーディエンスをぐいぐい巻き込んでいたのはさすがだ。
そして20:14、いよいよthe telephones開演! ちなみに、今回の『KICK OFF DISCO!!!』に関してはアーティスト・サイドから「セット・リストは書いてOKです」との承諾をいただいたのだが、それは23日からの地元・埼玉4公演『RED HOT DISCO!!!~PLAYBALL SAITAMA~』と全国ツアー『RED HOT DISCO!!!』に関してはまた違ったセットリストでくるからかもしれないし、あるいは「ネタバレなんて全然怖くないし」というバンド側の自信からかもしれない……といろいろ想像は広がるが、それはひとまず置いておいて以下、この日のセットリストである。
01.sick rocks
02.D.E.N.W.A
03.Baby.Baby.Baby
04.HABANERO
05.Broken Government~理想の世界~
06.It's OK
07.Wooo Hooo
08.kiss me, love me, kiss me
09.I Hate DISCOOOOOOO!!!
10.A A U U O O O
11.Urban Disco
12.D.A.N.C.E to the telephones!!!
13.Monkey Discooooooo
-we are DISCO!!!-
14.Odoru~朝が来ても~
Encore
15.mushroom planet
16.Love&DISCO
もう、すごい。全編にわたってテレフォンズの「DISCOと書いてROCKと読む」的な熱血ダンス・ロックの究極形と言うべき熱演を、本編1時間強+アンコールの中にぎっちりと凝縮したアクト。今や国民的テレフォンズ・ナンバーとなった冒頭の“sick rocks”どころか、その前の「バンドを始めてから最高のツアーにしようと思うので! 初日、やっちゃおうぜ! 両手を上げようぜ、みんな! そのままーー踊ろうぜ!!!」という石毛の絶叫が終わって演奏に突入した瞬間からAX丸ごと激震の熱狂ぶり。メタルもハード・ロックもパンクもテレフォンズ流のDISCO空間にジャック・インした“D.E.N.W.A”。「まだ4曲目だけど、DISCOの向こう側に行こうぜ!」とオーディエンスをでっかいハイジャンプへと導いてみせた“HABANERO”……全力で今この瞬間を楽しみまくっているような4人の開放的なサウンドが同時に、その1音1音に爆発的なエネルギーを秘めている。石毛の歌とギターも、ノブのシンセ・プレイや複雑骨折系ダンスも、涼平&誠治のパワフルなリズムも、「余裕がある」というのとはまた違う。「自分たちの情熱を完全燃焼させる」ことと「衝動炸裂音楽としてのロックの極点を突き詰める」こと、さらに「バンドを全力で楽しむこと」を、何一つ矛盾することなくそのバンド・アンサンブルの中で実現してしまっている、ということだ。
『RED HOT DISCO!!!』ツアーで全国各地を回った後は、昨年のさいたまスーパーアリーナでファイナルを迎えたはずの年末企画『SUPER DISCO Hits!!!』を、12月22・23日に『SUPER DISCO Hits!!! RETURNS』としてラフォーレミュージアム六本木で開催するthe telephones。「一日でテレフォンズの歴史が分かるFANTASTICなセットリスト」で臨む「~FANTASTIC DISCO PARTY NIGHT~」(22日)、ツアーやフェスで磨き上げた「2012年現在、BESTのセットリスト」を聴かせる「~THE BEST DISCO PARTY NIGHT~」(23日)の2日間へと続くテレフォンズの快進撃は、今まさに始まったばかりだ。(高橋智樹)