頭から最後まで、もうあっという間。すばらしい楽曲、すばらしい歌詞、すばらしい演奏(それぞれの楽器の音も、それぞれの声の響きも、もういちいちよい)、そして、すばらしいバンド・グルーヴだった。
最近、ライブを観る度に思うんだけど、この、今のアナログフィッシュのバンド感は何なんだろう。斉藤州一郎の脱退以来、元くるりもっくんを経てサポート・ドラマーはこれで2人目。なのに、2人のユニット+サポート、という感じが全然しない。ガシーンと一つの塊となったバンドの音が出ている。
もっと言うと、そもそも、曲を書いて歌う人が二人いて、「こっちがメインでそっちがサブ」じゃなくてフィフティ・フィフティであるという珍しい形態なのがアナログフィッシュであって、しかも、「歪んだギターでギャーン」とか「速いリズムでガガガガッ」みたいなのじゃなくて、クリーン・トーンのギターとミドルテンポのリズムが中心の、スカスカで隙間だらけの音でもある。だから決してバンド感を出しやすい構造じゃない。にもかかわらず、こんなに「ああ、バンドっていいんだなあ」ってことを立証してくれるバンドは、今、そうはいない。
バンドの音楽って何。複数の楽器の音と、人間の声を重ねて作る音楽です。その本当の威力を知りたい人は、アナログフィッシュのライブを観るべきだと思う。2曲の新曲も、どちらもすばらしかった。インディーズに戻って、斉藤が脱退して、もうしばらく経つが、今のアナログフィッシュはまったく弱っていない。むしろさらに加速しつつある。(兵庫慎司)
1.PARADOX
2.Hello
3.Clap Your Hands!
4.ほら
5.確信なんかなくてもいいよ
6.世界のエンドロール
7.新曲
8.無力のマーチ
9.ナイトライダー2
10.不安
11.LOVER
12.TOWN
13.ダンスホール
14.BGM
15.アンセム
16.Sayonara 90’s
17.新曲
アンコール1
18.夕暮れ
19.スピード
アンコール2
20.Life goes on