エイフェックス・ツインの別ユニット、幻のアルバム買い取りプロジェクトに約690万円
2014.05.13 18:59
エイフェックス・ツインことリチャード・ジェイムスが90年代に進めていた別ユニット、コースティック・ウィンドウのテスト版アナログ盤アルバムをリチャードのリフレックス・レーベルとファンとで買い取ろうというプロジェクトで、買い取り資金として6万7424ドル(約694万円)を集めることに成功したという。
リチャードはコースティック・ウィンドウ名義で92年と93年に『Joyrex』シリーズのEPを4枚リリースしているが、その後94年にコースティック・ウィンドウとしてのアルバムのテスト盤だけをプレスしたものの結局、リリースは見送っている。このテスト盤は世界で5枚しか存在しないとされているが、そのうちの1枚が先頃1万3500ドル(約139万円)でレコード情報サイトのディスコグで売りに出されたため、リチャードはファンとこのディスクの買い取りに動いていた。
ファンたちは資金募集サイトのキックスターターで8千ドル(約82万円)強を集め、それとリフレックスの資金でアルバムを買い取り、資金を提供したファンには見返りとしてこのアルバムのデジタル音源を配信するというのが今回の買取計画のプランだったのだが、予想を遥かに越える金額が集まることになったという。現時点で4115人のリスナーが音源配信の権利を獲得しているとか。
なお、買い取られたアルバムはさらにネット・オークションのイーベイで売りに出され、売上はリチャード側とリスナー側で折半し、それぞれに希望するチャリティ団体へ寄付することになる。