ポーグスのライヴ中に心臓発作で倒れた客の親族、助けてくれた観客に感謝したいと表明

ポーグスのライヴ中に心臓発作で倒れた客の親族、助けてくれた観客に感謝したいと表明

7月5日にロンドン、ハイド・パークで行われたザ・リバティーンズの再結成ライヴの前座を務めたザ・ポーグス。そのポーグスのライヴ中に会場で心臓発作を起こして倒れたファンが、そこに居合わせて自分の命を救ってくれた観客を探しているという。

46歳のアンドリュー・プランクはポーグスのセット中に心臓発作を起こしたが、そこに居合わせた見知らぬ観客が心肺機能蘇生術を施し、救急隊を呼んだおかげで一命を取り留めた。バンドも急病人の発生を知らされるとライヴをいったん中止し、観客に呼び掛けて救急隊の通り道を作らせ、細動除去機(AED)を使ってアンドリューの息を吹き返させたという。アンドリューはその後、ロンドンのウェストミンスターにあるガイズ・アンド・セント・トーマス病院で治療を受けている。

アンドリューの義理の甥にあたるロイド・スミスはジ・アイリッシュ・ポスト紙に対して、叔父を助けてくれた人物に感謝したいと語っている。

「病院で聞いた話では、観客の中に10分間にわたって叔父に蘇生術をほどこしてくれた人物がいたということです。ぼくたちが今も叔父と一緒にいられるのは、その人が10分間も心臓マッサージと人工呼吸をやってくれたおかげなんです。その10分間の間、叔父の心臓は止まったまんまだったんですけど、この人物が蘇生術を続けていてくれたおかげで、その後救急隊が叔父の息を吹き返させることもできたんですよ」

さらにロイドは次のようにも続けている。

「毎日ニュースでは空恐ろしい事件のことばかり報道されますが、やっぱりちゃんと同じ仲間の人間のことを気遣ってくれる人が世の中にはいるんだとわかって本当に嬉しいし、ぼくたちとしてはそういう人たちに感謝したいし、とっても特別な存在なんだと知ってもらいたいし、ぼくたち家族一同感謝しているということを伝えたいんです」

なお、その後意識を回復したアンドリューは発作で倒れたことについては憶えていないとのことだが、お気に入りのポーグスTシャツの行方を気にしていたとロイドは次のように説明している。

「叔父はずっと昔からのポーグスのファンなんですよ。意識が戻ったらまず最初に自分のポーグスTシャツはどうなったと訊いてきたんですけど、救急隊が鋏で切って脱がさなきゃならなかったんですよね。でも、一番気に入っていたTシャツだったから、自分がなによりも一番好きなポーグスTシャツがなくなってしまったことを嘆いてましたよ!」

その後、ポーグスはアンドリューについて次のようにツイートしている。

「昨晩、観客席から担ぎ出さなければならなくなった青年にお見舞い申し上げたいとポーグスは言っています。みんな心配しているし、元気になられたことと祈っています」

また、リバティーンズのライヴは観客があまりに前列へ押しかけたため、ライヴが2度中断されることになった。およそ30名がライヴで軽傷を負い、10名がその後、病院へ運ばれている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014

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