ヨーロッパで流通する海賊盤CD、DVDやアナログ盤のプレス工場がドイツの警察によって暴かれ、捜査を受けたという。
捜査は2年にわたって綿密に行われた。アシャッフェンブルクとヘッセン州でいくつかの生産拠点が摘発されると強制捜査が行われ、相当数のCD、DVD、アナログ盤が押収されたとビルボード誌が伝えている。押収品の市場価格などは現在調査中だという。
ヴュルツブルク地方検察の経済犯罪課では海賊盤音源と映像を大規模に流通させている人物を追っていて、今回の捜査はその一環として行われたものだという。
なお、ドイツでは音楽作品の全セールスの14億5千万ユーロ(約2千万円)のうちCDが3分の2を占めるなど、CDの人気が根強く、ここ15年は減少傾向を見せていたが、昨年は1.2パーセントの上昇を示したとドイツの音楽産業連邦協会(BVMI)が指摘している。協会のフロリアン・デュルッケ代表は次のように説明している。
「ドイツではCDが70パーセント近いシェアを誇っていて、今も高いニーズを誇っています。今回の強制捜査で押収された設備などからまたしても警告されるのは、これはコソ泥のような取るに足らない犯罪ではなく、プロの組織によるもので、アーティストとレコード産業に大きな打撃を与えるような犯罪だということなのです」
今回の捜査はBVMIの要請によって行われたもので、ドイツ以外との情報のやりとりなどはロンドンにある国際レコード産業連盟(IFPI)が調整役を務めたという。
