モリッシー、ロビン・ウィリアムズ自殺報道で名女優の死が霞んでしまったと嘆く

モリッシー、ロビン・ウィリアムズ自殺報道で名女優の死が霞んでしまったと嘆く

モリッシーはロビン・ウィリアムズの死ばかりが取り上げられ、ロビンの翌日の8月12日に他界した女優のローレン・バコールの死が見過ごされていることが嘆かわしいと発言している。

「映画の歴史を変えたのはローレンであって、ロビンではない」とモリッシーは次のようにファン・サイトのトゥルー・トゥ・ユーで説いている。

「『ブライトン・ロック』(1947年作品)でピンキーを演じたあのリチャード・アッテンボローと会う機会に恵まれた時には言葉を失うくらいに嬉しかったものだよ。ピンキーはぼくの曲の"ナウ・マイ・ハート・イズ・フル"のメイン・テーマともなっていた人物だったんだ。リチャード卿は快活に応対してくれて、『ブライトン・ロック』についてはもう100年くらいの前のことのように思えるのではないかと質問してみたところ、『いやあ、もっと長いだろうねえ……』と答えたんだ。

ぼくはまた、先頃亡くなったローレン・バコールに会えるというこの上なく嬉しい機会にも恵まれたことがあるんだ。とても美しい人で、慎み深く……そんなローレンの死がロビン・ウィリアムズのために霞んでしまっていることが本当に悲しい。映画の歴史を変えたのはローレンであって、ロビンではないから。しかし、現代のメディアというのは芸術に対してより多くの貢献を果たしてきた年長者の存在をなぜか忘れてしまうのだ。女優のドーラ・ブライアンもまた、ぼくは80年代末に個人的な知り合いとなって、数週間前に亡くなってしまい、イギリスのメディアではその死が情けないほどに取り上げられなかったけれども、1950年代、60年代、そしてそれ以降の時代も通してイギリスで生活するにあたって、ドーラの才能とはかけがえのない要素の一つだったんだ。1986年にロンドンのパラディアムで行ったザ・スミスの公演ではドーラがバンドを紹介してくれるという約束を得ていたんだけど、土壇場でドーラの代理人からギャラを要求されてしまい、それは当時のスミスには残念ながら賄えないものだったということもあった。

それにしても、昨今のX-ファクトリー(『X-ファクター』を揶揄している)社会では『ビッグ・ブラザー』(イギリスのテレビのリアリティ番組)に登場したことのない人物など、イギリスのメディアで偲ぶのに値しないと思われているようだ……まったく嘆かわしきかな」

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