レディー・ガガは予告していた通り、9月13日にイスラエルのテルアヴィヴ公演を行い、ライヴ中、翌日にイスラエル公演を控えていたトニー・ベネットが客演として飛び入りを果たす一幕も披露することになった。
イスラエルが7月からガザへの攻撃と侵攻を開始してから紛争が激化し、ニール・ヤング、バックストリート・ボーイズ、ラナ・デル・レイらがイスラエル公演を中止にしてきたが、8月26日にイスラエルとパレスチナ側との間で停戦合意が成立し、紛争が勃発してからビッグネームなアーティストではイスラエルで初めて公演を実現させることとなった。
会場は春先に行われたジャスティン・ティンバーレイクやザ・ローリング・ストーンズ公演と同じハヤルコン・パークで行われた。どちらの公演も5万人は集めたのに対してガガ公演は1万5千人程度となって紛争前の盛り上がりには到底及ばなかったというが、イスラエルのライヴ興行にとっては重要な足がかりになるライヴとなったとビルボード誌が伝えている。
また、ガガとのデュエット・アルバム『チーク・トゥ・チーク』を9月24日にリリースするトニー・ベネットも奇しくも14日にテルアヴィヴ公演を控えていたため、ガガのライヴに登場し、二人でアルバム収録でジャズ・スタンダード曲の"捧ぐるは愛のみ"のカヴァーを披露することになった。
ライヴ中、事態が鎮静化したばかりであることを配慮してか、ガガは紛争や平和に触れるような発言はしなかったが、「今日はテルアヴィヴを自分の故郷にしてくれてありがとう」とファンを称えたという。
今後はポール・アンカやザ・ビーチ・ボーイズの公演がイスラエルで控えているという。