ブレット・アンダーソン、90年代ブリット・ポップは「醜悪でなんの価値もなかった」

ブレット・アンダーソン、90年代ブリット・ポップは「醜悪でなんの価値もなかった」

現在新作制作中だと伝えられているスウェードのブレット・アンダーソンは、90年代ブリット・ポップ・シーンについて「醜悪でアーティスティックな価値がなかった」と言及している。

ブレットは特に10月10日にリリース20周年を迎えるセカンド『ドッグ・マン・スター』を振り返るNMEの取材に応えていて、アルバムの暗いムードと演劇性は別にシーンへの幻滅を反映したものではないと断りながらも、ブリット・ポップ・シーンへの嫌悪感は確かに「90年代中盤のマンガ的な世界」として感じていたことを次のように語っている。

「本当に醜悪なもので、アーティスティックな意味ではまるで価値のないものだと思っていたし、ぼくたちとしてはできるだけ距離を置きたいものだったよ」

また、『ドッグ・マン・スター』制作中にはブレットとオリジナル・ギタリストのバーナード・バトラーとの確執からバーナードがついには脱退してしまったことで知られているが、この時の状況についてもブレットは振り返っている。

アルバムは結局、自分がプロデュースしたいというバーナードの提案を却下し、エドワード・ブラーがプロデュースすることになったが、自分かブラーかどっちかを選んでほしいとバーナードに詰め寄られた時にブラーを選んでしまったことを今でも悔いているとブレットは明かしている。

「すごく後悔しているんだけど、もう今更どうしようもないからね。昔に戻って繕うこともできないし、もう直しようのないことなんだよ。事実としてそうあるだけで。自分の犯した過ちというのは、いつまでも自分を苛み、取り憑くものであって、それについてはもうどうしようもないことなんだ。唯一できることは朝の4時に横たわりながら、『あそこで違った行動に出ていたらどうなっていたんだろう?』と考えてみるだけなんだ」

バンドは『ドッグ・マン・スター』リリース後、リチャード・オークスを新ギタリストに迎え、さらに1996年にニール・コドリングをラインナップに加え活動を続けることになった。その後若干メンバーの入れ替えもあったものの、昨年リリースした最新作『ブラッドスポーツ』でも96年と同じラインナップとなっている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014

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