カニエ・ウェストが自虐ネタで大ウケ

新作『グラデュエーション』が米英チャートで同時に初登場1位を獲得するなど、絶好調のカニエ・ウェスト。今作でもアート・ワークに日本人アーティストを起用したり、ダフトパンクとのジャンルを超えた共演を見事成功させたりと、何かと話題が絶えないが、負けず嫌いなキャラも、メディアの格好の餌食となっている。

象徴的なエピソードとしては、2006年にMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードの授賞式での出来事が知られている。自身が同アワードの主要部門「最優秀ビデオ賞」にノミネートされていたものの、惜しくも受賞を逃したカニエ。なんと、受賞者であるジャスティスVSシミアンの受賞スピーチの最中にステージに上がって「僕が受賞すべきだった」とぶちまけたのだ。加えて、2007年なってカニエは自身の“グッド・ライフ”のPV監督として、なんとこのジャスティスVSシミアンの“ウィ・アー・ユア・フレンズ”の監督である、So Me(ソー・ミー)を抜擢しており、勝利へのあくなき執念をみせつけた。

また、今年9月にラスベガスで開催されたMTVミュージック・アワードでも、5部門にノミネートされるも無冠に終わったカニエ。自身のパフォーマンスがメインの会場で行われなかったこと、本来自身がやる予定だったオープニング・アクトがいつのまにかブリトニーになっていたなど、数々の要因もあり、「もうMTVには出演しない!!」との発言がアワード後ラジオ出演した際に飛び出している。

そんなカニエ・ウェストが、アメリカの人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライヴ』(9月29日現地で放映)に出演。自身の“負けず嫌いキャラ”をネタにしたコントに挑戦した。

コントのネタとしては、キッズに人気のTVチャンネル=ニコロデオン(『スポンジ・ボブ』『ラグラッツ・ザ・ティーンズ』など人気シリーズを多数放映)が毎年開催する『ニコロデオン・キッズ・チョイス・アワード』のパロディ授賞式が番組内に登場。そこに出演したカニエはやはり「最優秀番組賞」の受賞を逃し、なぜ自分が受賞できないのか、と逆ギレするというもの。カニエは、アワード後に出演したトーク・ショウや楽屋セットなど、様々なシチュエーションで逆ギレしてみせた。「どうしてキッズたちはカニエ・ウェストに賞をあげないんだよ! キッズは未来だと信じてきたけどそんなのクソったれだよ!」と見事自虐ネタで見事観客の爆笑を誘っている。これまでの逆ギレも確信犯的ネタだった?

そんな愛すべきカニエ・ウェストだが、MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード2007でも2部門にノミネートされている。果たして今回の結果はいかに。
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