テイラー・スウィフトがカニエ・ウェストは「普段は優しいのに、人前では酷いことを言う」と2人に何が起きたのかを詳細に語る。元レーベルの「裏切り」についても

テイラー・スウィフトがカニエ・ウェストは「普段は優しいのに、人前では酷いことを言う」と2人に何が起きたのかを詳細に語る。元レーベルの「裏切り」についても

最新作『ラヴァー』を発売したテイラー・スウィフトが5年ぶりにローリング・ストーン誌の表紙を飾っている。

前作『レピュテーション』の時は、「評判/風評」というタイトル通り何も語らなかったが、今回はこちらが訊きたいと思うことをしっかりと説明している。

ローリング・ストーン誌では、カニエ・ウェストとの会話がどんなものであったのか、また最近話題になった元レーベルのビッグ・マシンをスクーター・ブラウンが買収し、テイラーが反発したことなど、その心境を詳しく告白している。
https://www.rollingstone.com/music/music-features/taylor-swift-rolling-stone-interview-880794/

以下抜粋。

1)2016年、カニエ・ウェストとの“Famous”の歌詞に関するやり取りについて

テイラーは了承していないと言ったが、キム・カーダシアンがテイラーとカニエが会話する、かなり編集された音声を公開した。

「世の中の人達は、全体像を知らないし、どうやってあそこまで行き着いたのか知らない。何もないところから、いきなりあんな会話になるわけがないから。彼が私を(歌詞で)“ビッチ”呼ばわりする前に、本当に頭に来る様な出来事があったの」

「簡単に言ってしまえば、彼との関係性に疲れてしまったということ。それは、あの電話の会話とあの曲(“Famous")のせいだけではなく、いくつもことの連鎖で起きたことだった。

私は、本当は彼との関係性を取り戻していたと思っていた。

というのも、2009年のこと(MTVアワーズ)があってから、私がキャリアでやりたかったことは、彼から尊敬されることだけだった。あんなにおおっぴらに軽蔑されて、賞をもらう価値がないと言われてしまったから、とにかく彼から尊敬してもらいたいと思っていた。そんなこと思っている自分もすごく嫌だったんだけど。自分を敵のように思っている人に認められたいと思っているなんてね。でもそれが私のいた場所だった。

それで一緒にご飯を食べたりして、彼が私の音楽について良いことを言ってくれたりしたから、私はすごくハッピーだった。私は19歳の子供の時に受けた拒絶か何かから、癒されているように思えた。

だけど、2015年のMTVアワーズで、彼がヴァンガード・アワードを受賞することになって、イベントの1週間くらい前に彼から連絡があった。1時間強くらい話をしたんだけど、彼に『どうしても君にこのヴァンガード・アワードのプレゼンターになって欲しい。それが俺にとってすごく意味があることだから』と言われた。それで彼は、なぜそれが自分にとって意味があるのかを説明してくれて、すごく素敵なことと最高に優しいことを言ってくれた。

それで私はスピーチを書いて、VMAsに到着しスピーチをしたの。そうしたら、彼が叫び始めた。『MTVは、TV視聴率を獲得するために、テイラー・スウィフトを俺のプレゼンターに選んだんだ』と言ったの。(正確には、VMAsはTV視聴率を獲得するために、テイラーが俺のプレゼンターだって何度もアナウンスした、と言った)

私はその時、彼の奥さんの隣に立っていたんだけど、体に悪寒が走った」

その時の映像。


この360度ビデオで見ても、カニエがその発言をした後、それまで拍手していたテイラーが凍り付いているのが分かる。

「その時、彼には裏表があると分かったの。普段は私にすごく優しいのに、みんなの前ではカッコ付けて酷いことを言う。でも、私はすごく動揺した。彼からイベントの後に話がしたいから控え室に来て欲しいと言われたけど、私は行かなかった。

それで翌日にすごくすごく大きな花を贈ってくれて謝られた。

私も彼とまた酷い関係にはなりたくなかったから、流すことにしたの。

彼から電話がかかってきた時は、私に敬意を払ってくれていたし、すごく感動した。“Famous"の歌詞の話になった時に(《俺とテイラーはまだセックスするかもしれない》)、いいわ、これでまた仲良しに戻れると思ったの。

だけど、その後に曲を聴いて、これでもう終わりと思ったわけ(《俺があのビッチを有名にしてやった》と続く歌詞で、自分が“ビッチ”呼ばわりされているのは知らされていなかった)。仲悪くしたいならそれでいい、って」

「彼はドレイクにも同じことをしている。親しくなっておいて、信頼されてから爆発している」

2)元レーベル:ビック・マシンのScott Borchettaがスクーター・ブラウンにレーベルを売ったことについて

「15年も仕事をしていると、アップダウンがあるもの。だけど、本当に彼(Scott Borchetta)は、私を娘のように思ってくれていると思っていた」

「だから彼と友達になりたいと思っていた。私は裏切りというのがどういうことか分かっているつもりだったけど、今回彼との間で起きたことで、裏切りの本当の意味を知ったと思った」

「それまでは自分を娘のように見てくれていると思っていたところから、『オエ、私は彼にとって屠畜場に高額を払ってもらうために太らせた自慢の子牛でしかなかったのね』という、吐き気のするようなところまで行ったわけ」

「私のスタッフは、みんな私がスクーター・ブラウンとは関わりたくないのを知っている。彼(Scott)は、スクーターについて酷いことを言っていたのに、それでも一緒に仕事ができるということに震えた。

超金持ちのビジネスマン2人が、3億ドルという金を使って、最も女性的といえる作品を買うなんて。しかも、木目調のバーで、スコッチを掲げてお互いを讃える写真を撮るなんて。私に隠れてそれをやったことを祝してね。そんなことになるなんて本当に思っていなかった」

もちろん両方ともテイラーの言い分であり、両者から聞いたらまた違うことが明るみに出るのかもしれないけど、テイラーのここでの言い方はすごく説得力があるし、同情に値する。カニエは、精神的な病も抱えているので、それがどのように作用しているのかは分からないけど、でも妻とはいえキムも一緒に攻撃しているので、何とも言えない。

テイラーは、今回のアルバムを4つのCD形態で発売していて、そこに彼女の日記のスキャンが30ページずつ付いている。それが読みたくてCDを4枚買ったのだが、そこで2016年を「世界の終わり」と書いている。カニエ以外にも彼女の中では色々あったのだろう。それについても、その他のインタビューで説明している。

彼女は今回、このローリング・ストーン紙以外にもVOGUEや、ガーディアン紙などでも様々なことについて事細かに正直に語っている。それを読んでいると、沈黙だった時期から、これまで彼女が何を考え、失敗しながらも、いかに学びここまで成長してきたのか、というのがよく分かる。そしてそれを語れる今の彼女は、精神的にも落ち着いているし、自信を持っているようにも見える。より共感できると同時に、非常にタフだなあとも思う。
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