ブルース・スプリングスティーン邸でのギター・レッスンと食事権、3500万円で売却

ブルース・スプリングスティーン邸でのギター・レッスンと食事権、3500万円で売却

12月3日に初期7作品のリマスタリング・ボックス・セットをリリースするブルース・スプリングスティーンだが、アメリカの退役軍人を支援する活動として、自宅でのラザニア・ディナーの食事権をイヴェントで競りにかけ観客に売り渡したとか。

スタンド・アップ・フォー・ヒーローズと題されたこのイヴェントはニューヨークで開催されたコメディ・フェスティヴァルの一環として行われたもので、マディソン・スクエア・ガーデン・シアターで11月5日に退役軍人への支援チャリティとして開催された。ブルースはパフォーマンスとして"成長するってこと"、"ダンシング・イン・ザ・ダーク"、"ボーン・イン・ザ・USA"などを含んだ5曲のソロ・アコースティック・セットを披露した。その後、ブルースは自宅で1時間のギター・レッスンとラザニア・ディナー、それからブルースのサイドカー・バイクでのドライヴ付のおもてなし利用権を会場で競りにかけたところ、30万ドル(約3450万円)で2名がこの権利を落札させたとビルボード誌が伝えている。

なお、ボックス・セット『アルバム・コレクションVol.1 1973-1984』については、1973年のデビュー作『アズベリー・パークからの挨拶』から84年の『ボーン・イン・ザ・USA』までの7作品を収録したCD8枚組で、リマスタリングはこれまでもブルースの作品と縁が深いボブ・ラドウィックとビー・スコットが手がけたという。

アルバムのほかにはこの11年の間の貴重写真や現マネージャーのジョン・ランドウがまだ音楽評論家だった時代にブルースについて書いた「ぼくはロックンロールの未来を見た。そして、その名前はブルース・スプリングスティーンというのだ」という伝説的なレヴュー記事の切り抜きなどを収めた60ページのブックレット付となっている。

なお、1974年のリアル・ペーパー誌に掲載されたジョンの記事の有名なくだりは次のようなものだった。

「でも、今晩、ぼくには昔のように書くことが、なにものにも臆することなく書くことができる。というのも先週の木曜日に、ハーヴァード・スクエア・シアターで、ぼくはぼく自身のロックンロールの過去が閃光のように走り抜けていったのを目撃したからだ。そして、ぼくはまったく別なものをそこで目撃した。ぼくはロックンロールの未来を見た。そして、その名前はブルース・スプリングスティーンというのだ。自分が若くありたいとそう切望した時、スプリングスティーンは初めて音楽を聴いた時のような気分にさせてくれたのだ」

(c) NME.COM / IPC Media 2014

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