マドンナの新作『レベル・ハート』用に制作された13曲分のデモ音源が流出してしまった事件に関連して、イスラエル在住の男性がマドンナほか著名ミュージシャンらのコンピューターをハッキングし、ネットで未発表楽曲を販売していたとして1月22日に逮捕されている。
イスラエル警察は逮捕された容疑者が国際的に活躍する複数ミュージシャンの作品を盗み出していたことを明らかにしていて、さらに事件を調査していた調査会社の代表人物はそのミュージシャンの中にマドンナも含まれていたことを明らかにしている。
問題のハッカーの逮捕を受けてマドンナはフェイスブックで逮捕に「深く感謝する」と表明していて、今回の流出では打ちのめされてしまったし、心痛となったと説明し、次のようにファンへの感謝を綴っている。
「今回わたしの音楽の流出に関して正確な情報を提供し続けてくれたファンのみなさんに深く感謝します。どんな市民のみなさんとも同じで、わたしにも守られるべきプライヴァシーはあるのです」
その一方で、イスラエルで調査会社を運営しているアッシャー・ウィズマンは数週間前、今回の流出がイスラエル絡みだという噂が立った直後にマドンナ側から依頼を受けたとロイター通信に語っている。
「調査依頼主であるマドンナは、自宅とスタジオのコンピューターのどちらもがイスラエルにあるコンピューターからハッキングされたことを突き止めたのです」
「わたしたちはそのコンピューターと持ち主をあぶりだして、充分な証拠を集めた後に警察に通報し、男は今日逮捕されたのです」
39歳の容疑者男性の身元などは明らかにされていないが、地元の報道によればかつてイスラエルのテレビのオーディション番組に出演したこともある人物だという。イスラエル警察の発表によれば「コンピューターのハッキング、著作権侵害、金品の搾取の容疑を問われている」という。
「調査の過程で容疑者は複数の国際的なアーティストのコンピューターに侵入し、未発表のデモ音源や完成音源を盗み出しインターネットで販売していたことが明らかになりました」
マドンナはデモ音源の流出の後、急遽新作のうちの6曲の配信を決定し、アルバムは残りの楽曲とともに3月10日にリリースすることを明らかにした。なお、6曲に携わったプロデューサーは全員ほかの予定が入っていたため、今回の緊急配信に際してトラックのマスタリングとミックスはすべてマドンナが行ったという。
また、ビョークは3月にリリースを予定していた新作『Vulnicura』がやはり先週末に流出してしまったため1月21日に緊急リリースを行っている。