アラン・マッギー、ソーホーのライヴハウス占拠事件への支持を語る

アラン・マッギー、ソーホーのライヴハウス占拠事件への支持を語る

音楽業界関連事務所が集中するロンドンのデンマーク・ストリートにあるライヴハウスの12バー・クラブが先頃閉鎖されたのを有志で占拠し、その後も営業を続けている事件で、アラン・マッギーは占拠への支持を表明している。

12バー・クラブは1994年に開業し、これまでアデル、マーサ・ウェインライト、KTタンストール、ザ・リバティーンズ、キーン、ジェフ・バックリィらが駆け出しだった頃に出演したことで知られている。近隣の再開発のため閉店が明らかになったのち、これまで相当の反対運動があったものの1月15日に閉店となった。しかし、その後「ボヘミアンズ4ソーホー」と名乗る活動団体が店を占拠し、23日に勝手に営業を再開させている。

オアシスを発掘した旧クリエイション・レコードのオーナーとしても知られるアランは、現在自身が手がけ、「小さな革命家たち」と呼んでいるエイリアス・キッドを引き連れて12バー・クラブを訪れ、活動家たちの意見を聞いてきたそう。アランによれば活動家たちはこうしたクラブの閉鎖に代表される「カルチャーへの戦争行為」に対して闘っているのだと自負していて、さらにこうした小規模な音楽会場施設の閉鎖を「イギリスにおけるカルチャー浄化問題」として指摘しているという。アランは次のようにNMEに報告している。

「連中は気勢が上がってたよ。マニフェストも用意してあるし、実に知的な若者たちだったね。ああいうさびれた建物に入って行く時には、どういう対応をされるかちょっと不安でもあるよね、場合によってはこういう連中は見せもんなんかじゃねえんだよ、放っといてくれよっていう、実はエリート主義的な態度で接してくることもあるんだけど、でも、この若者たちは本当に愛想がよくて快活で、連中のことを悪く言うなんてことはちょっと無理だね。しかも、法律にもよく通じてるから、すぐにはつまみ出せないと思うよ」

エイリアス・キッズは会場で2曲パフォーマンスを披露したというが、会場についてアランは「たいした会場だよ。もとのオーナーがどういう人たちかは知らないけど、一部施設を取り壊しちゃってたけどね。でも、今もあの12バー・クラブのまんまだよ」と語っている。また、今回の占拠事件とギリシャの総選挙で財政緊縮撤廃を抱えて勝利した急進左派連合の台頭との類似点を次のように語っている。

「結局、究極のドラッグや麻薬というのは消費主義なんだよ。ギリシャで今起こっていることがすごいのもそのせいで、緊縮財政反対を掲げる政党が政権党になったからなんだ。ギリシャの連中はもうどん詰まりになってたわけで、だから、別に今回の結果は左翼的なものでもなんでもないんだよ。ギリシャの国民はぼられまくり状態になってたわけだよね、平均月収が500ユーロ(約6万6400円)程度だっていうんだから。若者の間での失業率だって60パーセントだったわけでさ。同じ死ぬにしても、跪いたまま死ぬのか、立ち上がってなんか言ってから死ぬのか、どっちにするんだって話だよ」

なお、12バー・クラブを含めた土地の権利を持っている開発業者であるコンソリデイテッドは次のように今回の再開発について昨年語っている。

「弊社では長期的な関心をソーホー地区に向けていまして、地域のみなさんと協力してデンマーク・ストリートとその周辺一帯の文化遺産を継承して高めていくことに主眼を置いています。再開発の性質上、どうしても変化は避けられないものですが、長い目でみれば今回の措置は一帯の将来のために役立つことになると考えています」

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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