ポール・マッカートニー、待望の再来日! RO69オリジナル・レポートを公開

ポール・マッカートニー、待望の再来日! RO69オリジナル・レポートを公開 - (c)2014 MPL Communications Ltd / Photographer: MJ Kim(c)2014 MPL Communications Ltd / Photographer: MJ Kim

ソロとしては約2年ぶり、5回目となる単独来日ツアー「ポール・マッカートニー アウト・ゼアー ジャパン・ツアー2015」の東京ドーム3デイズ公演2日目を終えたばかりのポール・マッカートニー。

RO69では、4月23日(木)に行われた東京ドーム公演初日のオリジナル・レポート記事を公開しました。

―――――――――――――――――――――――
【ポール・マッカートニー @ 東京ドーム】

遂に実現したポール・マッカートニーのアウト・ゼアー・ツアー再来日! 昨年の国立競技場フィナーレ・ライヴはきっと特別なものになりそうな予感がしていただけにポールの急病で実現しなくて残念だったが、とりあえず、またポールの元気な姿を拝めることになっただけでも万感の思いだ。というわけで快気祝い公演となった今回のツアーの東京ドーム初日に臨んだが、基本的に同じツアーだから13年のドーム公演とあまり異同もないものかと思っていたし、さすがに慣れてきてしまった感もあるかなと自分では思い込んでいた。しかし、出番前のポールのソロになってからのヒット曲集を流しているSEをなんとなく聴いていると妙に盛り上がってきてしまうのである。なんでここで涙ぐむかなあと思うほどにすっかり気持ちも出来上がった頃に会場が暗転し、大歓声とともに、ポール登場!

出でたちもこれまでとほぼ同じ、ジャケットにシャツに黒のパンツというもので毎度ながら歩いているだけでかっこいい。いつも思ってしまうがこんな72歳男性は世の中どこを探してもいない! そして演奏に構えて、オープナーとして披露したのが大阪でもやって、今回のツアーの日本公演では初出しとなっている"マジカル・ミステリー・ツアー"! 前回の"エイト・デイズ・ア・ウィーク"も感激ものだったけれども、"マジカル・ミステリー・ツアー"は強烈にビートルズとポールのイメージが焼きついた名曲で、しかも、バンド・アンサンブルになるとこれ以上にかっこいい曲はないのでしびれまくり。のっけからかっこよすぎるよ、ポール!

続いて最新作『NEW』からの"セイヴ・アス"はもうオープニング・シークエンスのロック・ナンバーとしてすっかり定着した感をみせつけてくれる。そして、前回まで"オール・マイ・ラヴィング"と"あの娘におせっかい"と続いたところを今回はまずは"キャント・バイ・ミー・ラヴ"を叩きつけてきて、これにすっかりやられることに。ヴォーカル的に負担も多いと思われるし、ここ数年は演目から外れていたこの曲だけれども、ビートルズでのポールのR&Bっぽさを象徴する楽曲という意味では極め付けだし、アドレナリン・マックス状態に!! いきなりビートルマニアを追体験させてもらったところで、続いて叩き出してきたのはこれもここ数年演目から外れていた"ジェット"!!! 個人的にはポールのライヴだったら、全曲ソロ以降の楽曲だったとしてもまったく文句のないぼくとしては、やっぱりこれを聴かないとなにも始まらないような気がするので、ほんとにすっきりした。それにやっぱりビートルズ・ナンバーに対するポール・ナンバーのうちでも最高のギター・ロック曲でもあるので、聴けてよかったというものだ。こうして一昨年のライヴとはまったく趣向の違ったオープニング・シークエンスをポールは用意してくれたわけで、これだけでも感激と興奮の両面で大満足状態。続く"レット・ミー・ロール・イット"と"ペイパー・バック・ライター"とで、序盤のベースとギターのフェーズが終わって続いては妻ナンシーに捧げる"マイ・ヴァレンタイン"と最初の妻リンダに捧げる"恋することのもどかしさ"に挟まれたグランド・ピアノ・タイムに。

"夢の人"で幕を開ける中盤からはポールのアコースティック・ギター・タイムとなるが、毎回涙ちょちょぎれ状態になるポールのファースト・シングルで今回のツアーの目玉ともなっている"アナザー・デイ"に続いたのはゲーム・サントラからの新曲"ホープ・フォー・ザ・フューチャー"! この後の展開が"アンド・アイ・ラヴ・ハー"、"ブラックバード"、"ヒア・トゥデイ"と、爆涙タイムに水を差す感じにはなったけれども、この曲のアレンジとメロディの具合から考えてこの置き所は非常によかったと思う。さすがにセンス冴えています。「デスティニー!」とゲーム・ソフトのタイトルを連呼していたところもなんだか健気でしんみりしちゃいました。

アップライト・ピアノに移ってからの"NEW"、アコースティック・ギターに持ち替えてからの"オール・トゥゲザー・ナウ"、ベースをまた取り出しての"フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト"から"バック・イン・ザ・USSR"、ピアノに戻って締めまでの"レット・イット・ビー"、"死ぬのは奴らだ"、"ヘイ・ジュード"ともう毎回怒濤の展開となる終盤はそれこそ圧巻の内容。そして、アンコールはほとんど殺し文句の連続のような展開になるが、今度のツアーではここに"ハイ・ハイ・ハイ"がいつも入っているのがとっても嬉しい。次回はここに"愛しのヘレン"とか"C・ムーン"とか入れてくれないかな。また、前回観た"ゲット・バック"のスロットは今回"アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア"で、これもすごいカタルシスだった……というわけで、今回も満足度超マックス状態のポール公演だったが、この先の再来日も早くお願いしたい。もう一度聴いておかないと死にきれないナンバーが多過ぎるんだよ! (高見展)

―――――――――――――――――――――――
なお、ポールはこの後27日(月)にも東京ドームにて公演を行い、翌28日(火)にはザ・ビートルズとして来日した1966年以来およそ半世紀ぶりとなる日本武道館公演を敢行予定となっている。
公式SNSアカウントをフォローする

洋楽 人気記事

最新ブログ

フォローする