名曲"スタンド・バイ・ミー"のベン・E・キングが他界

名曲"スタンド・バイ・ミー"のベン・E・キングが他界

名曲"スタンド・バイ・ミー"で有名なベン・E・キングが4月30日に他界した。享年76だった。死因は自然死だったとベンの代理人が明らかにしたとザ・テレグラフ紙が伝えているが、代理人は生前ベンの心臓が弱っていたことも明かしている。

ベンは南部のノースカロライナで1938年に生まれたが、9歳の頃にニューヨークのハーレムに移り、1958年にヴォーカル・グループのザ・ドリフターズのメンバー総入れ替えの際にグループに参加。その後、"マイベイビーが行く"、"ラスト・ダンスは私に"などの大ヒット曲のリード・ヴォーカルを務めた後、人気絶頂期にマネージャーとの条件面での衝突から60年に脱退。そのままアトランティック系のレーベルであるアトコとソロ契約を結んで、61年には名曲"スパニッシュ・ハーレム"を発表し、初のソロ・ヒット・シングルとなったが、その次にリリースしたシングル"スタンド・バイ・ミー"はベンのキャリアを不動のものとする歴史的なシングルとなった。

その後、"スタンド・バイ・ミー"はスパイダー・ターナーやジョン・レノン、モーリス・ホワイトなど多数のアーティストによるカヴァーでも知られていて、ベンのオリジナル・レコーディングは歴史的に重要な録音物としてアメリカ議会図書館にも収蔵されている。ベンの友人でR&Bアーティストのゲイリー・US・ボンズは次のようにフェイスブックでベンを偲んでいる。

「ベン・Eは本当にやさしくて、穏やかで、才能に溢れた魂の持ち主で、かれこれ50年もの長きにわたって友達と呼ばせていただく名誉にあずかることになりました。

ベン・Eが以後、言葉では言い尽くせないほど惜しまれることになることは間違いないでしょう。心からの慰めとお悔やみをベティとご家族のみなさんにお送りします。ベン・E、これまでの友情とこれまでに残してきた素晴らしい遺産をありがとう」

老境に至ってもベンは精力的に活動を続けていて、2011年には東日本大震災後の日本のオーディエンスに向けた日本独自盤の『Dear Japan, 上を向いて歩こう』もリリースしていた。

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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