8月からトトとの北アメリカ・ツアーに乗り出すイエスだが、オリジナル・ベーシストのクリス・スクワイアが白血病の治療のため、離脱することが明らかになっている。
病気は急性リンパ芽球性白血病といって、クリスはアリゾナ州フェニックスにある現在の自宅で数か月かけて治療を受けていくという。しかし、バンドは8月に開幕するツアーや11月に予定している4泊5日の船上クルーズ・フェスのクルーズ・トゥ・ジ・エッジへの出演も予定通り行うという。クリスの代役には90年代末から00年代にかけてギタリストとしてイエスのツアーに参加していたビリー・シャーウッドがあたる予定だ。クリスは今回の離脱について次のように語っている。
「1968年にイエスが結成されて以来、ぼくがライヴに参加しないのはこれが初めてのこととなるんだ。でも、ほかのみんなとぼくも、きっとビリー・シャーウッドがぼくの代役として最高の仕事をしてくれるはずだし、全体としてファンのみんながこれまでの長い期間を通して期待するようになっているものに見合うだけのイエス・ライヴ経験を届けられるはずだと賛成したんだ」
その一方でビリーは代役を打診されて「すごく感激した」とフェイスブックで報告している。
「クリスにも言ったんだけど、ぼくがプロとして仕事をやり始めた時にベースとヴォーカルをやるようになったのは、クリスを見倣ってのことなんだよ。バンドとぼくの友人たちへの愛のおかげで返事はとっても簡単だったよ。『もちろん、やるよ』っていうね。『ただし、きみができる限りすぐに復帰するっていう条件付きでね』とも言ったけどね」