17,000人熱狂! マルーン5、大ヒット曲連発のアジア・ツアー初日を速報レポート

17,000人熱狂! マルーン5、大ヒット曲連発のアジア・ツアー初日を速報レポート

3年ぶりの単独来日となった昨日9月2日(水)の横浜アリーナ公演より、最新ワールド・ツアー「MAROON 5 World Tour 2015」のアジア日程をスタートさせたマルーン5。

RO69では、オープニング・アクトにダーティ・ループスを迎えて開催された同来日公演のオリジナル・レポート記事をお届けします。

―――――――――――――――――――――――
【マルーン5 @ 横浜アリーナ】

音楽そのものが、今日においても巨大なポップ・エンターテインメントを構成し得る。そのことを証明するライヴだった。2月に北米でスタートした、アルバム『V』を携えてのワールド・ツアー。残念ながら、前日9/1の大阪公演がスケジュール上のトラブルのためキャンセルとなり、前回来日時と同じく一夜限りの来日公演になってしまったわけだが、明らかにひと回りもふた回りも成長したマルーン5の姿を、見届けることが出来た。

まず、ここ日本から始まるアジア・ラウンド、その後のオセアニア・ラウンドにかけて大半の公演でサポート・アクトを務めるのが、スウェーデンの3人組ダーティ・ループスだ。キラキラのエレクトロ・ポップと、前のめりなロック・グルーヴが渾然一体となったライヴの力量はやはり興奮必至である。“Die for You”でさっそく煽り立てると、日本盤『ダーティ・ループス』にも収められた宇多田ヒカル“Automatic”やアヴィーチー“Wake Me Up”のカヴァーも投下してオーディエンスをガンガン湧かせる。6弦ベースで凄まじいフレーズを弾き倒すヘンリックといい、基本はヴォーカルに専念しながらも時にサポートの鍵盤奏者を凌ぐ勢いで饒舌なピアノやオルガンを挟み込んでくるジョナといい、一見チャラいようだが腹に一物抱えている感じが実にカッコいい。僅か30分のステージにして、最強のサポート・アクトだった。

そしていよいよ登場のマルーン5。プリミティヴな雄叫びのSEにマット(Dr)のワイルドなビートが重なり、“Animals”からスタートだ。ステージ上は、マットを最後方に、前列にアダム(Vo・G)、ジェイムス(G)、ミッキー(Ba)。中段にサポート・ギタリストのサム、そして後方にPJ・モートン(Key)と、2012年からバンドを一時離脱していたオリジナル・メンバーのジェシー(Key・G・Perc)が復帰している。総勢7名の大きな所帯だ。初っ端はジェシーもギターを携えたトリプル・ギターだったのだが、単純にこの音の足し算が、バンドのサウンドに強烈な迫力をもたらしていた。

『V』の楽曲は“Animals”に象徴されるように、アーシーで、大きなスケール感を感じさせるものが多い。しかし、2曲目以降は“One More Night”、そしてアダムが参加したジム・クラス・ヒーローズ“Stereo Hearts”のカヴァーと、レゲエの力強いグルーヴを連発する。というか、アダムが坊主頭にジャージ履きで、Tシャツも黄色いので風貌がレゲエ・ディージェイみたいだ。おい、元カーラズ・フラワーズ、と思わずツッコミそうになるのだが、貪欲に新しいスタイルを取り入れて変貌し続けるマルーン5の音楽的な本質が、序盤からきっちりと伝えられていた。アダムは、そんなカメレオン・バンドの生き様を象徴するかのようだ。

アダムが「はぁ〜、アリガトウゴザイマス」と感謝の思いを告げて簡単に挨拶を済ませると、舞い上がるようなシンセ音に乗せての“Love Somebody”の後、ジェイムスの味わい深いイントロ・リフが届けられて“Maps”へ。雄大な視界を手に入れたマルーン5のサウンドは、こういった切々としたメロディのエモーションも増幅させている。“This Love”の終盤にはアダムもギターを抱えて爆音でフィニッシュし、まるでディアンジェロ&ザ・ヴァンガードのようにグルーヴィなインタープレイが奏でられる中でメンバー紹介。アダムがジェイムスの長髪をつまんで「奇麗な髪だね」と告げていたのも可笑しかったが、最後にPJが紹介されたところで柔らかなピアノが奏でられ、“Sunday Morning”へと繋ぐという流れがまたズルかった。

“Payphone”では、PJ、ジェシー、アダム、ミッキー、ジェイムスが横並びになり、アカペラのコーラスで歌い出すという技ありの一幕が。バンドでダイナミックに展開させる際にも、大所帯の強烈な抑揚が活きてくる。本編は“Daylight”で終えたのだが、アンコールに応えるとアダム×ジェイムスのアコースティックな歌い出しから始まる“She Will Be Loved”、それをジャンプ一発で締め括ろうとしたところに口笛フレーズが鳴り響いて大喝采を巻き起こす“Moves Like Jagger”、ダメ押しに“Sugar”と、9/25リリースの『シングルス』も視野に入れたかのような鉄壁の全16曲だった。“This Summer”も聴きたかったな、と贅沢な悩みに苛まれるところはある。でも、効果的な照明以外には特別な演出が何ひとつ見当たらないステージで、横浜アリーナを熱狂の渦に叩き込んでしまうのだから、やはりマルーン5の音楽の力は本物だ。(小池宏和)

<セットリスト>
1. Animals
2. One More Night
3. Stereo Hearts
4. Harder to Breathe
5. Lucky Strike
6. Wake Up Call
7. Love Somebody
8. Maps
9. This Love
10. Sunday Morning
11. Makes Me Wonder
12. Payphone
13. Daylight
En1. She Will Be Loved
En2. Moves Like Jagger
En3. Sugar

―――――――――――――――――――――――
なお、ダーティ・ループスを迎えてのアジア~オセアニア公演はこのあと10月4日(日)まで続く。また、バンドは9月25日(金)に初のオール・タイム・ベスト『シングルス』をリリースすることが決定している。

●リリース情報
マルーン5『シングルス』
発売日: 2015年9月25日(金)
価格(税込): ¥2,376 【初回生産限定低価格盤】
品番:UICS-9151

1. ディス・ラヴ
2. ペイフォン feat. ウィズ・カリファ
3. シー・ウィル・ビー・ラヴド
4. ワン・モア・ナイト
5. ムーヴス・ライク・ジャガー feat. クリスティーナ・アギレラ
6. ウェイク・アップ・コール
7. ミザリー
8. マップス
9. メイクス・ミー・ワンダー
10. アニマルズ
11. デイライト
12. シュガー
13. サンデイ・モーニング(日本盤ボーナス・トラック)
14. ウォント・ゴー・ホーム・ウィズアウト・ユー(日本盤ボーナス・トラック)

[収録アルバム]
1, 3, 13 - 1stAL『ソングス・アバウト・ジェーン』(2002年/全米6位)
6, 9, 14 - 2ndAL『イット・ウォント・ビー・スーン・ビフォー・ロング』(2007年/全米1位)
5, 7 - 3rdAL『ハンズ・オール・オーヴァー』(2010年/全米2位)
2, 4, 5, 11 - 4thAL『オーヴァーエクスポーズド』(2012年/全米2位)
8, 10, 12 - 5thAL『V』(2014年/全米1位)
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする